サイト表示遅延で78%が閲覧断念、43%が購入を断念
株式会社システムリサーチが運営する「創作品モールあるる」は、全国20〜60歳のネット通販利用者300名を対象に、サイトの表示速度に関するアンケート調査を実施した。その結果、約8割が表示の遅さを理由に閲覧を断念し、欲しい商品がある場合でも4割以上が購入を諦めた経験を持つことが明らかになった。
約8割が表示遅延で「見るのをやめた」経験
サイトの表示が遅くて見るのをやめたことがあるかを尋ねたところ、「よくある」が20.7%、「ときどきある」が57.3%で、合計78.0%が何らかの頻度で閲覧を中断した経験があると回答した。一方、「あまりない」は16.3%、「ない」は5.7%にとどまった。
サイト表示が遅くて見るのをやめた頻度別の割合
表示が遅いときの行動、最多は「再読み込み」
表示が遅いときに取る行動として最も多かったのは「ページを再読み込みする」(46.7%)で、次いで「そのまま待つ」(19.3%)、「見るのをやめる」(15.7%)、「後でもう一度見る」「別のサイトを見る」(各9.0%)と続いた。再読み込みが最多である一方、過去に表示遅延で閲覧をやめた経験がある人が約8割に上ることから、改善しない場合は離脱につながりやすい実態が浮かんだ。
表示が遅いときの行動傾向(複数回答)
欲しい商品があっても43%が購入断念
欲しい商品があってもサイトの表示が遅くて購入をやめた経験について、「よくある」が11.0%、「ときどきある」が32.0%で、合計43.0%が購入を断念したと回答した。「あまりない」(38.3%)と「ない」(18.7%)を合わせた57.0%を下回るものの、顕著な割合である。
表示遅延で購入をやめた経験の割合
待てる時間は「5秒程度」が最多
サイトが表示されるまで待てる秒数としては、「5秒程度」が31.7%で最も多く、次いで「10秒程度」(28.7%)、「3秒程度」(13.3%)、「10秒以上」(12.7%)と続いた。ユーザーの許容時間は比較的短く、5秒以内に表示できない場合は離脱リスクが高まることが示唆される。
サイト表示まで待てる秒数の分布
表示速度が購買行動に直結
本調査は、ECサイトにおいて商品の魅力や価格だけでなく、表示速度などのユーザー体験が購買意思決定に直接影響することを示している。特に、欲しい商品がある場合でも4割以上が購入を断念している点は、サイト改善投資の優先度を再考させるデータである。運営事業者にとっては、ページ表示の最適化やサーバー増強といった技術的対策が売上向上に寄与する可能性がある。