BtoB米需要拡大と非小売業種への波及
米市場の価格高騰とBtoB需要の拡大
卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を運営する株式会社ラクーンコマースは、2025年に入り米ジャンルの仕入れ動向に関するレポートを発表した。米価格の高騰や政府による備蓄米放出、コンビニ大手の新規参入などを背景に、米の安定供給や需要拡大が社会的な関心を集めている。
非小売業種での米仕入れが急増
2025年3月の政府備蓄米放出を契機に、スーパーデリバリーでは小売業以外の会員による米の仕入れが拡大した。購入店舗数は2024年から2025年にかけて2.5倍に増加し、特に飲食業では3.3倍、非飲食業種でも2.2倍となっている。
米ジャンル商品注文会員数の推移。2024年から2025年にかけて増加傾向。
異業種での用途拡大と仕入れ業種の多様化
飲食業を除く業種で米を仕入れている店舗のうち、理容・美容業が32.3%、医療業8.9%、総合工事業6.5%と続く。ギフト需要やサロンでの玄米物販だけでなく、景品やサービス提供、備蓄といった多様な用途で米が活用されている。
飲食業以外で米を仕入れている業種の割合(2025年上半期)
半年間で110トン流通し、従来扱わなかった業種へ拡大
2025年1月から7月の米ジャンル合計販売量は約110トンに達した。国産ブレンド米は前年比8.5倍、パックご飯は約4.5倍の注文増となり、クレーンゲーム専門店やリサイクルショップ、薬局、修理業者など従来は米を扱わなかった業態にも取引が広がっている。
スーパーデリバリーにおける米商品の流通量推移。2025年に大きく増加。
新たな販売事例と用途の変化
- クレーンゲーム専門店では、米を景品として導入し、ファミリー層の人気を集めている
- リサイクルショップでは、ご飯パックをガチャガチャ景品として数百点発注
- 薬局ではアルファ化米を日常食用途として高齢者向けに提案
仕入れ価格は2019年比で約3.4倍に上昇しているが、備蓄目的に加え、日常利用や景品など多角的な米のニーズが高まっている。
米需要の多角化と新規業態への波及力
米の価格高騰や流通環境の変化を受け、従来の飲食・小売業のみならず幅広い業種で米の仕入れや活用が拡大している。特に景品や日常利用といった新たな用途への広がりは、BtoB EC市場の新しい需要創出の兆しとして注目される。
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