ペット用品卸のラブリー・ペット商事、メルカートで「リアル×EC」のBtoC参入

ペット用品卸のラブリー・ペット商事、メルカートで「リアル×EC」のBtoC参入

ペットフード・用品の総合卸商社ラブリー・ペット商事が、自社主催イベント「Lovelyにゃんフェスタ」を起点としたBtoC向け通販サイトを開設した。同サイトの基盤として、株式会社メルカートが提供するクラウドEC構築プラットフォーム「メルカート」が採用されている。

公式通販トップ画面Lovelyにゃんフェスタ公式通販のトップページ画面。LINE連携や会員案内を表示

イベント体験を会員獲得につなげる新モデル

ラブリー・ペット商事はBtoB卸事業で培った商品調達力と全国の販売網を背景に、消費者向けイベント「Lovelyにゃんフェスタ」を東京や大阪で展開してきた。だが、イベント開催期間外における来場者との継続的な接点維持が課題となっていた。そこで、イベント来場者をEC会員として迎え入れ、日常的な関係構築を目的にBtoC領域へ参入した。

ECサイト構築にあたり、自社主導での運用や改善のしやすさが重視された。メルカートは、操作性と柔軟性に加え、CRMツールを活用したLINE配信や、イベント連動の会員ランク設計に対応できる点が評価され、採用に至った。今後の取り扱いカテゴリ拡大を見据えた拡張性も決め手となった。

LINEログイン連携でシームレスな会員体験

サイトの中核となるのは、イベント来場者をEC会員にスムーズに誘導する導線設計だ。メルカートの「LINEログイン連携」機能を用いて、ログイン時にLINE公式アカウントの友だち追加を促し、会員IDとLINEアカウントを紐づける。これにより、ecbeingグループのマーケティングツール「Sechstant(ゼクスタント)」を通じたパーソナライズ配信が可能となる。

新規会員登録時にLINE連携を済ませれば、次回以降はメールアドレスやパスワード不要でLINE認証のみでログインできる。イベント会場でのスマートフォンアクセス時にも利便性が高い。さらに、イベント会場での登録者限定で会員ランクが優遇される仕組みにより、イベント体験とEC特典を連動させ、リアルイベントからECサイトへの送客と継続利用を促進する。

多様な流入を見据えたデザイン設計

本サイトは、イベントサイトやSNS、外部メディアなど多様な経路からの流入が想定される。どの入口から訪れても「別のサイトに移動した」という印象を与えないよう、デザインはロゴを含めゼロベースで構築。他社のペット用品通販サイトと印象が重ならないカラーリングを採用し、親しみやすくシンプルな構成に統一した。将来的な取り扱い拡充にも柔軟に対応できる汎用的なデザインとしている。

猫用おもちゃページ猫用おもちゃの商品ページ。価格や拡大表示機能を確認できる画面

運用効率化と買いやすさ向上の実装

初めてBtoC ECを運用する現場の負担を軽減するため、画像規格の統一や関連商品設定の自動化を実施した。特集バナーや商品説明画像は正方形(1:1)に統一し、SNSなど他チャネルへの使い回しを可能にした。管理画面では商品コードを入力するだけで関連商品が自動表示される仕組みを構築し、運用効率を高めている。

フロントエンドでは、ペット用品特有の素材感や細かな作りを確認したいというニーズに応え、「商品画像の拡大(虫眼鏡)機能」と「追従カート機能」を独自実装。実店舗で手に取るような買いやすさを実現した。

商品情報と購入ボタン商品情報と購入ボタンを表示した詳細ページ。仕様表と注意事項を確認できる画面

リアルイベント×ECの循環モデル

ラブリー・ペット商事の取り組みは、卸事業者が自社イベントを起点にBtoC顧客を獲得する新しいモデルとして注目される。LINE連携により獲得した顧客との継続的なコミュニケーションを可能にし、会員ランク特典でリピートを促す仕組みは、リアルとECを循環させる独自の顧客資産化戦略と言える。同様にイベント集客力を持つ他業界の卸事業者にとって、参考になる事例となるだろう。

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