Tangiblee、ウォッチ向け高精度バーチャル試着をアップデート

Tangiblee、ウォッチ向け高精度バーチャル試着をアップデート

Tangiblee、ウォッチ向け高精度バーチャル試着をアップデート

Tangiblee(タンジブリー)は、ウォッチ向け高精度バーチャル試着(High Fidelity Virtual Try-On)をアップデートした。手首のサイズに合わせたキャリブレーションと、撮影写真の光・影・反射に合わせた描写により、実物を着けた際に近い試着体験を実現する。ブランド側は既存の商品詳細ページ(PDP)画像のみで導入可能であり、3Dモデルの制作や専用撮影は不要である。

アップデートの背景

ウォッチはケース径数ミリの違いで手首での見え方が大きく変わる。例えば同じ37mmのケースでも、細い手首では存在感が増し、太い手首では控えめに見える。加えて、ポリッシュ仕上げのベゼルや文字盤の色は光の当たり方で表情を変え、サイズが合っていても光の描写が不正確だと試着結果への信頼が低下する。こうした課題に対応するため、アップデートではサイズ感と光学再現性の両方を高めた。

アップデートの主要機能

  1. キャリブレーション: 商品のサイズ情報と買い物客の手首情報をもとに、正しいスケールと位置でウォッチを表示。
  2. 光・影・反射への適応: 買い物客が撮影した手首の写真の光、影、反射、角度に合わせてウォッチの見え方を調整。
  3. 商品忠実性: 文字盤の色、仕上げ、プロポーションをブランドの商品画像に基づき再現。
  4. カタログ全体への展開: 既存PDP画像のみで機能するため、SKUごとの3Dモデル制作が不要。

写真ベースの比較試着が強み

ライブカメラ型AR試着が素早い確認に向くのに対し、Tangibleeの写真ベース方式は比較に優れる。一度撮影した手首の写真上で、複数のウォッチを切り替えてサイズやカラー、素材の違いを確認できるため、スマートフォンを手首に向け続ける必要がない。来店予約制の日本の時計宝飾店では、買い物客が来店前に候補を絞り込め、接客時間の有効活用にもつながる。

導入実績と効果

同社は複数のウォッチブランドでの導入成果を公表している。シチズン(米国)のA/Bテストでは、バーチャル試着とモデル着用画像により訪問者あたり売上(RPV)が15.7%、コンバージョン率が7.98%向上。モバードではコンバージョン率7.82%、ユーザーあたり売上が8.01%改善した。Casio Europeでは49万7,000セッション以上にバーチャル試着が表示され、体験接触ユーザーは非接触ユーザーと比較してコンバージョン率が72.57%高かった(相関関係)。Watches of Switzerland GroupでもA/Bテスト後に英国・米国の複数ブランドへ導入が拡大している。

今回のアップデートにより、Tangibleeは実物に近い試着体験と導入の容易さを両立させ、時計・宝飾ECにおける購買意思決定の質向上に寄与する。

写真ベース試着がECの購買障壁低減に寄与

バーチャル試着で最も重要なのは、買い物客が仕上がりを信用できるかどうかだ。Tangibleeはキャリブレーションと光再現の精度を高めることで、サイズ感と質感のリアリティを飛躍的に向上させた。特に、3Dモデル不要で既存画像からカタログ全体に展開できる点は、多くのSKUを抱える時計・宝飾ブランドにとって導入障壁を下げる。実物を試せないECでの「サイズが合わない」「イメージと違う」といった購買障壁を低減し、コンバージョン率や売上向上に直結し得る。来店前の候補絞り込みが求められる日本の店舗販売との親和性も高く、オンラインとオフラインの購買体験を橋渡しするツールとして注目される。

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