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シリウスジャパンがEC物流企業STOCKCREWにAMR導入

シリウスジャパンがEC物流企業STOCKCREWにAMR導入

自律走行型搬送ロボット(AMR)のリーディングカンパニーであるシリウスジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:ニエ ユハン、以下 シリウスジャパン)は、急成長を続けるEC物流サービスプロバイダー、株式会社STOCKCREW(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村慶彦、以下 STOCKCREW)の新物流拠点「Chiba Dock2」(千葉県八千代市)において、2025年春、当社AMR「FlexSwiftシリーズ」が新たに15台導入されたことを発表いたします。今回の導入は、STOCKCREW社が目指すEC物流インフラの標準化と、人間の能力を最大限に拡張するオペレーション思想に基づき、急増する荷主からの多様なニーズに応えるための物流処理能力の更なる向上を目的としています。

EC市場の急速な拡大に伴い、EC事業者は物流オペレーションの効率化という共通の課題に直面しています。特に中小規模のEC事業者からの物流アウトソーシング需要は増加の一途をたどっており、STOCKCREW社はこうしたニーズの受け皿として、目覚ましい成長を遂げています。この成長戦略を支える基盤として、同社は創業初期から、特定の熟練作業者に依存しない「標準化されたオペレーションフロー」の確立と、それを実現するための「ロボットありきのオペレーション設計」を構想していました。

FlexSwiftシリーズ選定の理由とSTOCKCREW社の戦略

STOCKCREW社がシリウスジャパンのAMRを選定した背景には、単なる労働力不足の代替という発想ではなく、「人間の能力をいかに拡張させるか」という思想への強い共感がありました。具体的には、以下の点でSTOCKCREW社の戦略と完全に合致しました。

1. 卓越した拡張性と柔軟なシステムアーキテクチャ

STOCKCREW社は「標準化されたオペレーションに基づき、倉庫区画を次々に広げていく」というコンセプトを持っています。他のAMRでは、一定規模を超えると区画を分ける必要性が示される中、シリウスのAMRは個々のユニットが単独で動作しつつ情報を共有して連携するため、理論上拡張性に上限がありません。これにより、事業の成長スピードに合わせて物理的な倉庫拡張とAMR増設を最短3日というスピード感でスムーズに行える点が決定的な魅力となりました。

2. 容易な導入・運用と迅速な拠点展開への対応

従来の固定設備や複雑なネットワーク工事を必要とせず、ポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングなどの通信環境でも安定稼働できる柔軟性は、STOCKCREW社の拠点拡張のスピード感に対応する上で不可欠でした。中村社長は、「拠点の拡張速度に環境整備が間に合わないこともあった。ポケットWi-Fiを持たせてロボットを動かし、出荷を始めたこともある」と当時の状況を振り返ります。このような状況下でも迅速に運用を開始できるシリウスAMRの特性は、計画に縛られすぎない柔軟な事業展開を可能にしました。

Chiba DockにおけるFlexSwiftシリーズ導入による具体的な効果

STOCKCREW社の「Chiba Dock1」(シリウスAMR最大110台稼働)では、シリウスジャパンの「FlexSwiftシリーズ」を導入することで、以下の業務効率化を達成しています。これらの効果は、AMR導入によって作業者の業務が標準化・効率化され、結果として人に投資できる体制(時給単価の向上など)にも繋がり、従業員の定着率向上と習熟度向上という好循環を生み出しています。

1. ピッキング作業者人数66%削減

従来、一日60名のピッキング作業者が必要とされていた倉庫オペレーションにおいて、「FlexSwiftシリーズ」を導入することにより、20名での運用が可能となりました。

2. 処理行数50%効率アップ

人手のみで作業していた場合と比較し、1時間あたりの処理行数が50%向上し、生産性が大幅に改善されました。

3. 全体コスト20%以上効率化

作業員60名体制の場合と、作業員30名+AMR60台体制を比較した場合、1ヶ月あたりの倉庫オペレーションコストを20%以上削減することに成功しました。

4. 移動距離(歩数)65%以上効率化

倉庫内におけるピッキング作業者の1日あたりの平均移動距離(歩数)は、AMRとゾーンピッキングを組み合わせることで、従来の約20,000歩から約6,500歩へと65%以上削減されました。これにより、作業者の身体的負担が大幅に軽減され、より働きやすい環境を実現しています。

株式会社STOCKCREW 代表取締役社長 中村慶彦氏のコメント

「当社がシリウスジャパンのAMRを選んだ最大の理由は、人間の能力を拡張するという思想と、それを具現化するソフトウェアの高い技術力、そして事業の成長スピードに追随できる圧倒的な拡張性です。EC物流はお客様の事業成長に合わせて柔軟かつ迅速に対応できることが生命線です。シリウスの『FlexSwiftシリーズ』の煩雑な設定変更や大規模工事なしに、通信インフラが限定的な環境でも迅速に安定稼働できる柔軟性は、拠点立ち上げ時に大きな助けとなりました。今回の15台導入は既存の標準化されたオペレーションをさらに強化し、お客様へのサービス品質向上とより多くのEC事業者様への貢献に繋がるものと確信しています。シリウスジャパンの技術と我々のビジネスを深く理解したサポートに今後も大いに期待しています」

シリウスジャパンは、今後もSTOCKCREW社のような先進的な物流サービスプロバイダーとの連携を深め、物流業界全体の発展に貢献する革新的なAMRソリューションを提供してまいります。当社の「FlexSwiftシリーズ」は、導入の容易さ、運用の柔軟性、そして確かな投資対効果により、物流現場の課題解決を支援します。

FlexSwiftシリーズとは

Syrius robotics「FlexSwift」は、物流倉庫等のピッキング作業を効率化するために開発された最大積載重量100kgのAMR(Autonomous Mobile Robot/完全自律走行型ロボット)です。

  • 通信インフラ:専用回線は不要、既存のWi-Fi環境で十分に運用が可能です。
  • 導入:現場作業を止めることなく、既存倉庫への導入が可能です。
  • システム:CSV/EXCELデータでの運用が可能です。
  • RaaS:ロボットのサブスク、初期投資費用を抑えかつ導入までのサポートから導入後のメンテナンス・フォローまで全て費用に含むサービス。物流波動に合わせたAMR台数の運用調整も可能です。
  • SLA:作業効率・目標とする数値の達成を約束し、期待する効果が得られるまでお客様と伴走いたします。

シリウスAMR「FlexSwift」ウェブページ

シリウスジャパン株式会社について

シリウスジャパンは、2018年に設立されたSyrius Technologyの日本法人です。日本市場において、SyriusのAMR(自律走行型ロボット)の販売・プロモーション・導入支援・導入後のアフターフォローまで、一貫したサービスを提供しております。Syriusの高度な技術とソリューションを、日本のお客様のニーズに合わせ、最適な形でタイムリーにお届けいたします。

所在地:東京都中央区日本橋茅場町二丁目12番10号

代表取締役:ニエ ユハン(グレース)

事業内容:AMR(自律走行型ロボット)のソフト/ハードウェア・AIおよびクラウドサービスのサポート業務。スマートロジスティクス・スマートマニュファクチャリングを提供、日本国内におけるAMRソリューション提案・現地立上げ・納入後のアフターサービス業務。

URL:https://syriusrobotics.co.jp/

株式会社STOCKCREWについて

EC事業者向けの物流代行サービスを幅広く提供。中小EC事業者の成長を物流面から支援し、独自のノウハウと最新テクノロジーを駆使した高品質なサービスで業界をリードしています。

所在地:東京都中央区東日本橋2丁目1番5号 東日本橋セントラルプレイス8階

代表取締役社長:中村慶彦

URL:https://stockcrew.co.jp/