BASEによるローカルオンラインショップ構想始動
ネットショップ作成サービス「BASE」を展開するBASE株式会社が、地域経済の活性化と地元離れの解決を目的に「ローカルオンラインショップ構想」を開始した。第1弾として、兵庫県豊岡市と連携し、同市の元・地域おこし協力隊員4名が運営する「豊岡BASE」が6月24日にオープンした。
地方創生2.0とECの役割
日本政府が掲げる「地方創生2.0」では、若年層や女性の地方流出防止と魅力的な働き方の創出が重要課題とされている。BASEはこの社会的要請に応える形で、全国の自治体と連携しECを活用した収入源の多様化や所得向上を目指す。2022年からは中小事業者向けのEC支援セミナーを行政と協働で展開し、ネットショップ運営ノウハウの提供や販路開拓を支援してきた。
豊岡市との協働による先進事例
「ローカルオンラインショップ構想」第1弾は、人口流出や伝統産業の担い手不足が課題となる豊岡市。2014年から地域おこし協力隊制度を導入し、100名以上の隊員を受け入れるなど定住促進に成功してきたが、任期満了後の収入確保やキャリア形成が一部で課題となっていた。
今回オープンした「豊岡BASE」では、伝統工芸や地元食材を扱う元協力隊員4名が参画。BASEはネットショップ構築や売上支援を担い、豊岡市はネットワーク構築や現地サポートを担当。ECを通じて豊岡ならではの商品流通の拡大と若者の地元定着、地域経済の自立的成長を目指す。
豊岡BASE運営メンバー集合
豊岡BASE運営メンバーの特色
- 岡井見恩子:柳細工職人として伝統技術継承と現代的ものづくりを推進
- 中田樹:地元カフェ運営と地域食文化の発信
- 加藤かなる:柳行李ブランドを若年層や海外に発信
- 岡山拓:美術家・陶芸家として出石焼の新ブランドを創設
BASEのサービスと拡大戦略
「BASE」は、全国240万ショップが利用するネットショップ作成サービス。ノーコードでのデザイン変更や分析ツール、AIアシスタントなど、個人や少人数でも運営しやすい機能を備えている。料金も固定費ゼロの「スタンダードプラン」と業界最安水準手数料の「グロースプラン」から選択できる。
BASEのネットショップ作成サービス管理画面
今後もBASEは豊岡市の事例をモデルに、他自治体との連携を強化。地方のクリエイターや事業者が地元資源を活かしてECで収入を得る仕組みの普及を目指す。
地域課題解決に向けたECの実践的事例
BASEの構想は、地域課題の解決とデジタル活用の両立モデルとして注目される。自治体と連携したEC展開は、伝統産業や地元資源の販路拡大、若者の定着・移住促進を後押しし、今後全国への拡大展開が期待される。