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パル次世代EC戦略の中核を担うPAL CLOSET Robotics Solution Center拡張決定

パル次世代EC戦略の中核を担うPAL CLOSET Robotics Solution Center拡張決定

株式会社パル、アッカ・インターナショナル、Exotecの協業による倉庫自動化ソリューションの拡張

株式会社パル(大阪市中央区 代表取締役社長 小路 順一、以下パル)、株式会社アッカ・インターナショナル(東京都港区 代表取締役社長 秀 洋一、以下アッカ・インターナショナル)、及びExotec Nihon株式会社(東京都港区 代表取締役 アジアパシフィック地域社長 立脇 竜、以下 Exotec)は、「PAL CLOSET Robotics Solution Center(以下PRSC)」に2024年に導入された倉庫自動化ソリューションSkypodシステムの拡張を発表しました。パルは顧客への提供価値を継続的に高めながら、次世代を見据えたスマートロジスティクスの構築を推進しています。今回の拡張は、パルが今後さらにEコマース事業を成長させるにあたり、より高い処理能力とオペレーション安定性を確保するための戦略的設備投資となります。物流の最適化と作業現場の質の向上を両立することで、企業としての持続性と市場競争力を高める先進的な取り組みであり、業界をリードする存在としてのパルの姿勢を示しています。

PRSCの運用実績と今後の展望

PRSCは稼働開始から約1年が経過し、パルのEC売上が急成長に対応し続ける中で、延べ11,000件のオーダーに対応しました。これにより、これまでの物流施設と比較して約140%の物流効率の向上を実現しました。また、注文から配送までの時間も約1日~2日と短縮され、PAL CLOSET(パルクローゼット)のフルフィルメント効率化および顧客体験の向上に大きく寄与しています。この度のSkypodシステムの拡張により、さらなる処理能力の向上と運用の安定性を確保し、2028年度にパルの目指すEC売上高1,000億円(うちPAL CLOSET単体で500億円)という中長期目標の実現に向けて、Exotecおよびアッカ・インターナショナルの協業によって物流面から支えてまいります。

PRSC拡張計画概要

  • 拡張工事開始予定:2025年10月
  • 拡張完了予定:2026年2月
  • 追加ロボット台数:18台(現在の48台から66台へ増強)
  • 追加ワークステーション数:3台(5ステーションから8ステーションへ増設)
  • 保管容量:25,536ビンから35,616ビンに増加(約40%増)
  • 入荷専用機能の追加:ビンインターフェースを導入し、出荷と入荷を完全分離。出荷能力を下げることなく入荷作業が可能。
  • 拡張面積:非ロボットエリアを再編成し、約1,000㎡(約30m×33m)の新エリアを拡張
  • 工事方式:業務への影響を最小化するため、夜間を含む複数ステップの段階施工を採用
  • 処理能力向上:現在の約30%の注文処理能力向上を見込む。

各社のコメント

株式会社パル 取締役 専務執行役員 堀田 覚

「PRSCの本格稼働以降、ピッキングスピードは5〜6倍に向上し、業務全体の生産性も飛躍的に高まりました。安定したオペレーション体制の構築により、変動する需要にも柔軟に対応できるようになり、物流拠点としての機動力と持続可能性が確実に強化されています。今回の拡張により、より自由度の高い販売戦略を実行できる環境が整いました。2028年度に目指すEC売上高1,000億円という目標の実現に向けて、物流からのアプローチを強化してまいります。」

株式会社アッカ・インターナショナル 代表取締役社長 秀 洋一

「PRSCの成功実績を踏まえ、今回の拡張によりパル社の更なる成長を支援できることを大変嬉しく思います。パル社とは、2014年にEC特化型の物流センター構想が始まって以来パートナーとして共に歩んできました。DPL平塚でのシステム構築では、棚高5メートルに対応できるSkypodを提案し、収容力・生産性・経済性を高水準で両立させることに成功しました。今回の拡張では、当社のWMS『ONE』や在庫一元管理システム『ALIS』との連携をさらに進化させることで、さらなる柔軟性と精度の高い物流オペレーションを実現します。Exotec社とのパートナーシップも深化し、3社で次世代の物流価値を共創してまいります。」

Exotec Nihon株式会社 アジアパシフィック地域 取締役社長 立脇 竜

「PRSCでのSkypodシステム導入を通じて、これまでパル社のEC事業成長に貢献できたことを大変誇りに思います。今回の拡張は、Skypodシステムの高い拡張性と、ハードウェアとソフトウェアを融合した柔軟性メリットを活かし、パル社のさらなるEC事業拡大を支援する取り組みであり、日本の物流業界における当社ソリューションの価値を更に高めるものです。引き続き3社のパートナーシップを強化し、総合インテグレーターとして、物流を通じた顧客事業の競争力強化とサプライチェーンの最適化へ貢献してまいります。」

各社の概要

株式会社パルについて

株式会社パルグループホールディングスはグループ企業として株式会社パル、株式会社ナイスクラップ、株式会社マグスタイルなど、ファッション関連のアパレルおよび雑貨の企画製造小売を擁する企業集団です。日本国内に1,078店舗(2025年2月末現在)とECプラットフォームを通して、CIAOPANIC TYPY、3COINS、russet、Kastane、mystic、Chico、Discoat、GALLARDAGALANTEなど50以上のブランドを展開しています。また、昨年創業50周年を迎え、これまで築きあげてきたパルのコーポレートバリュー(価値観)を基に、次の半世紀への挑戦の意味を込めてコーポレートロゴを一新するとともに、コーポレートメッセージ「PASSIONとLOVE」を設定し、「PASSIONとLOVE」を大切に生きる人とともにある企業でありたいという想いを込めて、個性あふれる多様なブランド・事業に共通する行動指針としていきます。パルについての詳細は、http://www.palgroup.co.jp/をご参照ください。

アッカ・インターナショナルについて

株式会社アッカ・インターナショナルは大和ハウスグループの一員としてフルフィルメントサービスを提供しています。ロボティクスを駆使した効率的なフルフィルメントを提供する3PL企業として、アパレルECを得意としながら幅広い商材の取り扱い実績があります。ビジネスが加速する次世代ECプラットフォームを提供し、多くのクライアントと信頼関係を築いています。詳細は、https://www.acca-int.jp/をご参照ください。

Exotecについて

Exotecは、世界的な倉庫自動化ロボティクス企業であり、世界最大手のブランドのビジネスを支援しています。革新的なハードウェアと高度なソフトウェアを融合させることで、作業効率や回復力の向上を実現し、倉庫内作業者の労働条件を改善するべく洗練された倉庫ロボティクスを提供しています。Gap Inc.、Carrefour、Decathlon、UNIQLOを含む50以上の業界のリーディングブランドに採用され、世界中の150以上のお客様拠点でオペレーションを改善しています。詳しくはExotec.com(https://www.exotec.com/ja/)をご参照ください。