「tiful」正式リリース、信頼できるキュレーターが選んだ体験を購入可能に

「tiful」正式リリース、信頼できるキュレーターが選んだ体験を購入可能に

「tiful」正式リリース、SNS発信を購買体験に変換

株式会社NEXXは2026年10月1日、信頼できるキュレーターが選んだ体験をそのまま購入できるキュレーターコマースプラットフォーム「tiful(ティフル)」を正式リリースした。サービスは招待制で、キュレーターはSNS投稿に使用した商品を紐づけ、自身のセレクトショップとして公開する。ブランドは商品を提供するだけで参加でき、どのキュレーター経由で何件売れたかを件数で確認できる。

購買の意思決定を阻む情報過多への対策

日本のBtoC EC市場は26.1兆円規模に成長する一方で、経済産業省とアクセンチュアの調査によると、選択肢や情報の多さに圧倒されて購入をやめた経験のある消費者は74%にのぼる。購買を阻んでいるのは価格でも商品力でもなく、情報過多による意思決定の困難さだ。「tiful」はこの課題を、憧れと信頼による意思決定で解決しようとしている。

実際、購買の判断において企業の広告より実際のユーザー投稿を信頼する人は62.8%にのぼり、企業広告を信頼する14.4%を大きく上回る(TaTap調べ、2026年6月)。購入の決め手として最も多いのも実際の使用写真だ。米国では、キュレーター経由の年間流通額が10億ドルを超えるサービスも生まれている。

SNS発信を収益化する3つの特徴

「tiful」の特徴は3つある。

  • SNSの発信がひとつのセレクトショップに集約される。InstagramやTikTok、YouTubeなど、プラットフォームごとに散らばった投稿を整理・資産化し、購買動線に変換する。
  • 過去の発信が収益になる。昨日の投稿でも数年前のものでも、キュレーションしてセレクトショップに並べれば収益につながる。
  • 入口で品質を守る。キュレーターは公募ではなく、フォロワー数ではなく信頼とセンスを基準に一人ずつ招待する。商品の掲載可否はキュレーター本人が判断する。

今後の展開と代表コメント

リリース後は、発信から売り場立ち上げまでの手間を短縮し、キュレーターが継続できる環境を優先する。あわせて、2026年1月に業務提携を発表した韓国のMILESEUMと連携し、韓国・中国を中心とした越境コマースへの展開を進める。日本のキュレーターがアジアの商品を紹介し、アジアのキュレーターが日本の商品を届ける形を目指す。

NEXX代表取締役の高原知哉氏は、「AI時代においても、人々が『体験した』というリアルな情報こそが、人の心を動かすと信じている。tifulは体験データを核に『体験の循環』を生み出すサービスだ。キュレーターコマースという新しい購買のかたちを日本からアジア、そして世界へ広げていく」とコメントしている。

キュレーター経済の定着へ

「tiful」は、情報過多で購買に至らない消費者と、SNS発信を資産化したいインフルエンサーを結びつける。招待制の品質管理と透明な成果報酬モデルは、広告疲れが指摘されるEC業界に新たな販路を提供する。海外で10億ドルを超える市場が存在する中、日本発のプラットフォームが越境コマースまで視野に入れる意義は大きく、注目される。

広告