ワークマン1063店でリカバリーウェア大規模展開と200万着販売計画
リカバリーウェア市場で業界トップを狙うワークマン
株式会社ワークマンは、リカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」の2025年秋冬商戦で、過去10倍となる200万着の販売を計画している。全1063店舗の入口正面に特設売場を設置し、一般客へのアプローチを強化する。前年実績を大幅に上回るこの取り組みは、リカバリーウェア市場で業界1位を目指す同社の戦略の一環となっている。
ワークマン店舗の正面入口に特設売場が設置され、リカバリーウェアが目立つように展開されています。
200万着販売計画と市場拡大の背景
ワークマンのリカバリーウェアは、医療機器に分類される「家庭用遠赤外線血行促進用衣」として、疲労や筋肉のコリを改善することを目指す。2025年秋冬は34億円、2026年春夏は51億円の売上目標を掲げ、累計販売は既に170万着を突破。SNSでの人気拡大とリピーター増加が、計画の背景にある。
リカバリーウェアの効果を実感したかのアンケート結果。86.7%がYESと回答しています。
低価格と大衆化で新たな需要を創出
ワークマンのMEDIHEALは、業界大手の1/10の価格で購入できることが特徴で、上下セットでも税込3,800円。価格面で競合を圧倒しながらも、遠赤外線による血行促進効果や着用テストの結果も公表されている。販売戦略の柱は「高機能品の大衆化」であり、これまで高価格帯が中心だったリカバリーウェアを日常使いへと拡大する狙いだ。
リカバリーウェアの価格帯と用途を示したマトリクス図。ワークマン製品の位置付けが強調されています。
販促強化と新たな顧客層への展開
販促面では、全店舗でVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)を導入し、年間6,000万人の来店客に商品を訴求。加えて、東名阪・福岡・広島の大型モール5店舗を「緑一色」にラッピングし話題性を高める。新製品発表会には700人のインフルエンサーを招待し、SNS発信による認知拡大も図る。
アプリ先行予約やチラシも活用
ワークマン公式アプリでの先行予約販売や、全国2,400万部発行のチラシ配布など、オンライン・オフライン双方で新規顧客の獲得を目指す。ユーザー層は50代中心から40代・30代へ拡大傾向にあり、今後はさらに高年齢層への浸透も見込まれる。
ワークマン公式アプリのスクリーンショット。暑さ対策グッズのバナーが表示されています。
主力商品ラインアップ
- メンズ用長袖シャツ・ロングパンツ・ルームソックス
- レディース用長袖シャツ・ロングパンツ・パジャマレギンス
- 新作トレーナー・スウェットパンツ・フリースジャケット
MEDIHEAL ROOMやWARMシリーズの新商品、トレーナーやスウェットパンツ、フリースジャケットの写真です。
価格破壊によるリカバリーウェアの市場拡大
ワークマンは、圧倒的な低価格と全国規模の販促展開で、従来の作業服ユーザーだけでなく一般消費者層をリカバリーウェア市場に取り込みつつある。高価格帯が参入障壁だった市場での大衆化戦略は、今後の業界構造や消費者の購買体験に大きなインパクトを与える可能性が高い。