伝統工芸の販路不足を映像越境ECで解決する

日本各地の職人の技と生き方を記録し、150カ国以上へ届けてきたYouTubeチャンネル『拘り。-Kodawari-』(運営:寺澤大智・杉浦惇希)は、伝統工芸が直面する「販路不足」「担い手不足」の課題解決を目指し、職人に特化した越境ECサイト『Kodawariストア』の設立を発表しました。
本取り組みの準備資金を募るクラウドファンディングを、2026年3月3日18時よりCAMPFIREにて開始します。“映像で心を動かし、作品が世界に届く未来”をつくる、新しい文化継承モデルの構築に挑みます。
下記URL:『CAMPFIRE』クラウドファンディング
公式『拘り。-Kodawari-』Youtubeチャンネル
1. 職人が漏らした一言が、すべての始まりだった
ある日、取材で訪れた桶職人さんが静かにそう呟きました。その言葉は深く胸に刺さり、「これは一人の工房だけの問題ではない」と直感しました。
日本では、何百年と受け継がれてきた技術が、静かに途絶えようとしています。
現場で感じた“もどかしさ”と“危機感”こそが、今回の挑戦の原点です。
2. 『拘り。-Kodawari-』とは:技と人生を丸ごと伝える映像記録者
私たちは2023年から全国の職人を訪ね歩き、作品の制作工程はもちろん、素材の仕込み、道具の準備、家庭での暮らし、技への想いまで、“一切飛ばさない映像”として記録してきました。
・累計再生回数 :1,500万回以上
・チャンネル登録者数:8.9万人
・動画が届いた国と地域:約150カ国
・これまでに取材した職人:50名以上
現場で積み重ねられた一つ一つの手仕事。その息遣いや温度を大切に伝える映像スタイルは、世界中の視聴者から多くの反響をいただいています。
3. 見えてきた現実:職人の技術が“消えていく”構造的課題
①:販路がない
大量生産が当たり前の時代に、職人が手間と時間をかけて作る一品ものは、価値が十分に伝わらなければ選ばれにくくなっています。昔からの馴染みのお客さんや地域のつながりを通じた販売が中心で、「欲しい」と思った新しいお客さんが気軽に購入できる仕組みがありません。
職人さんと直接やり取りをするしかなく、言語・決済・物流など、購入までのハードルが高いことも一因となっています。
課題②:担い手不足
一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会の調査によると、伝統的工芸品産業の従事者数は、1979年の約28万8千人から2020年には約5万4千人へと、最盛期の5分の1以下にまで減少しています。需要が伸びず、生産量が減る中で、職人の仕事は「生業」として成り立ちにくくなり、新しくこの道に入る人も減っています。このままでは、貴重な技術が静かに途絶えてしまう恐れがあります。
一本の映像を制作するには、全国各地への交通費・滞在費、撮影機材、そして膨大な編集時間が必要です。「本物の技術を、最高の映像で届けたい」という一心で、これまで自己資金で活動を続けてきましたが、クオリティを追求するほど負担は増え、取材の頻度を今のまま維持し続けることが難しくなりつつあります。
また、職人さんの想いや技の凄みは映像で伝えられても、作品そのものの手触りや重み、香り、暮らしの中で使う喜びまでは、画面の向こうに届けきれないという“もどかしさ”もありました。
4. 転機:海外視聴者の一言が、すべてを変えた
そんな中、YouTubeのコメント欄に、フランスから一通のメッセージが届きました。このメッセージを読んだ瞬間、雷に打たれたような衝撃が走りました。
販路は、日本だけではありませんでした。日本の職人がつくるものを、本気で「欲しい」と思っている人は、海外にもたくさんいる。映像は、すでに国境を越えて価値を伝えていました。
あとは、「欲しい」と思った人に届ける仕組みがあればいい。職人・視聴者・私たち、それぞれが抱えていた課題を同時に解決できるのではないか──そう考え、今回のプロジェクトに踏み出しました。
5. 解決策:映像×越境ECでつくる「三方良し」の未来
私たちが立ち上げるのは、単なるオンラインショップではありません。動画で職人の想いと技に“出会い”、そのまま作品を“手に入れることができる”場所、職人特化型の越境ECサイト『Kodawariストア』です。
このサイトでは、次の3つの「良し」を軸に設計します。
6. プロジェクト実行者と『拘り。-Kodawari-』の物語
【寺澤大智】カナダで気づいた、日本の本当の価値
私は高校まで野球に打ち込み、その後大学へ進学。2020年にカナダ・バンクーバーへワーキングホリデーで渡航したことが人生の転機となりました。
多様な文化が共存するカナダで暮らす中で、日本食の美味しさ、四季折々の風景、長い歴史の中で育まれた職人たちの精巧なモノづくり──そのどれもが、現地の人たちから大きな敬意を持たれていることを知りました。
「日本の素晴らしい文化や技術を、きちんと世界に伝えたい。」
そう強く思うようになったのが、『拘り。-Kodawari-』の原点です。
【杉浦惇希】教え子たちが教えてくれた、映像の力
私は2021年から愛知県の小学校で教員として勤務していました。地域との関わりや文化に触れる機会が減る中で、特産品や伝統技術への関心が薄れていることに危機感を抱いていました。
転機となったのは、「常滑焼の急須」をテーマにした授業です。言葉や写真だけでは伝わらなかった職人の魅力が、動画を見せた瞬間、子どもたちの表情と反応としてはっきり現れました。
「映像には、言葉や写真だけでは伝えきれない魅力を届ける力がある。」
そう確信し、教職を離れて映像クリエイターの道へ進みました。
高校時代、同じ野球部で汗を流した私たちが再会したのは、大学卒業から数年後のことでした。近況を話すうちに、自然と話題は「これから何をしたいか」に移りました。
「日本の素晴らしい文化や技術を世界に伝えたい」
「映像の力で人の心を動かしたい」
同じ方向を見ていることが分かり、2023年にYouTubeチャンネル『拘り。-Kodawari-』を立ち上げました。
7. クラウドファンディングに挑戦する目的と資金の使い道
この「三方良し」のECプラットフォームを実現するためには、初期投資としてECサイトの設立資金が必要です。また、ECサイトをただ作るだけでなく、本当に価値あるものにするためには、私たちの想いに共感してくれる「最初の仲間」の存在が不可欠です。
【クラウドファンディングに挑戦する目的】
- ECサイトの設立資金の調達
- YouTubeチャンネル存続のための基盤づくり
- ECサイト運営の予行練習
- 共に未来を創ってくれる仲間と出会うこと
目標金額:150万円
資金の内訳は以下を想定しています。
・ECサイト制作費:50万円
越境EC対応のサイト構築、決済システム導入・運営費
・リターン商品準備:50-70万円
リターン品の仕入れ・発送費用
・手数料:30万円
決済・サイト利用等の手数料
・取材費・交通費:残り
職人さんを取材するための交通費・活動費
8. 支援者特典(リターン)について
ご支援者の皆さまには、ご支援額に応じて特別なリターンをご用意しています。全国の選りすぐりの職人が作った作品や、スポンサー向け・体験型のリターンなど、『拘り。-Kodawari-』らしいラインナップを揃えました。
これらは私たちが直接工房を訪ね、職人さんと対話を重ねて選んだ特別なものばかりです。詳しいリターン内容は、クラウドファンディングページにてご確認いただけます。
9. 今後の展望と、私たちの約束
本プロジェクトは、以下のスケジュールで進めていく予定です。
- 2026年4月〜6月:リターン発送、コンテンツ制作、ECサイトベータ版公開
- 2026年7月:ECサイト公開
また、本プロジェクトが成功した際には、ご支援いただいた皆さまに以下をお約束します。
- 資金の使い道をすべて報告します
- 定期的に活動報告を行い、透明性を保ちます
- ご支援者の皆さまと継続的にコミュニケーションを取ります
- 職人・視聴者・私たちが共に成長できる仕組みを必ず実現します
10.応援メッセージ
正直に言えば、簡単な道のりではありませんでした。それでも、ここまで歩みを止めずに来られたのは、この言葉たちがあったからです。
僕たちの背中を押し、この挑戦に確信を与えてくれた大切なメッセージをご紹介させていただきます。
11. あなたの一歩が、日本の職人技を未来へつなぐ
何百年も受け継がれてきた技術と美意識は、日本人の誇りであり、これからの時代にこそ大切にすべき宝物です。しかし、このままでは多くの職人技が消えていってしまう可能性があります。
職人さんたちは日々、その技術を磨き、新しい挑戦を続けていますが、その想いや作品が広く伝わる機会は限られています。私たちはECサイトを通じて、そんな職人さんたちの橋渡し役になりたいと考えています。
このプロジェクトは、私たち2人だけでは実現できません。皆さまからのご支援は、単にECサイトを作るだけでなく、日本の職人・ものづくりの未来をつくることにつながります。
職人の技術が、世界中の人々の心を動かす。視聴者が、職人の商品を手に取り、その温もりを感じる。
私たちが、持続可能な形で、映像を未来と世界へ届け続ける。そんな未来を、一緒に実現しませんか?皆さまからのご支援を、心よりお待ちしております。
下記URLよりクラウドファンディング公開中です。
拘り。-Kodawari-
寺澤大智・杉浦惇希
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Mail:[email protected]
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