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コクヨが次世代マテハンシステムを導入し物流拠点が竣工

コクヨが次世代マテハンシステムを導入し物流拠点が竣工

コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、宮城県仙台市泉区で建設を進めていた最新鋭の物流拠点「東北IDC」の竣工を迎えました。「東北IDC」は、株式会社日立製作所の次世代マテハンシステムを導入し、庫内の生産性は約40%向上する見通しです。本年10月の稼働に向け、現在は設備の構築・テストフェーズへ移行しています。

1.「東北IDC」構築の背景と役割

コクヨグループでEコマースサービスを提供する株式会社カウネットは、プラットフォーム型購買管理サービスの「べんりねっと」を核とした「購買プラットフォーム戦略」を推進しています。この戦略を物流面で支える「東北IDC」は、東北・北海道エリアにおける配送リードタイムの短縮と品揃えの拡充を支える重要な拠点です。コクヨの物流ネットワークにおいて標準的な運用規模ながら、最新テクノロジーの導入により、最大27万SKUの高密度保管を実現する計画です。

さらに、「東北IDC」は単なる物流インフラに留まらず、人々が集い、地域社会との交流が生まれる場と位置づけています。働くスタッフはもちろん、地域の方々やパートナー様を広く迎え入れ、賑わいと新たな繋がりが生まれる「共生の場」を具現化します。高度な物流機能と地域共生を両立させた新たなモデルを確立し、東北・北海道エリアの豊かな未来を支えるパートナーとして、地域社会と共に発展していくことを目指します。

2.「東北IDC」の主要な特長

(1)高密度保管と配送の高速化

入庫から出荷、在庫管理に至るまで、倉庫内作業全体の最適化と高度化を図るため、異なるメーカーの設備を統合制御する、日立の統合型マテハン制御システム「ユニバーサル WCS」を導入しました。このシステムが、日立独自の搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM(ロジリズム)」と連携し、オーダー投入順序や搬送ルートをリアルタイムに最適化します。その計画に基づき、国内初本格導入となるHAI ROBOTICS社ロボットによる自動ピッキング機能と高密度保管を両立したGTPシステム「HaiPick Climb System」が実現しています。

具体的には、ロボットが商品を作業者の元まで自動搬送する仕組みにより、スタッフの歩行時間を短縮し、システム連携による拠点内工程の全体最適化を図ります。その結果、主要3拠点(首都圏IDC、中部IDC、近畿IDC)の実績平均値と比較して、拠点全体の生産性が約40%向上する計画です。また、在庫ロケーションの自動管理によって棚卸業務の工数は既存拠点と比較して50%〜70%削減される見通しです。標準規模の拠点ながら主要拠点に匹敵する出荷能力を確立し、東北・北海道エリア全体の供給リードタイム短縮に寄与します。

(2)働きやすさをデザインし、地域社会と共生する拠点を構築

「東北IDC」の稼働に伴い、多様な働き方を支援する場として、パートスタッフ等を含む約100名の新規雇用を計画しています。作業空間は、現場の声や他拠点の課題を反映し、従業員がより健やかに業務に従事できる環境を追求しました。具体的には、大型高効率空調システムによる徹底した温度管理に加え、低騒音型のコンベヤや搬送自動ロボットの導入により、物流施設特有の機械音を最小限に抑制し、一般的なオフィスに近い静穏な環境を構築しています。

また、現場に従事する方々をはじめ、スタッフや地域住民が集うパブリックスペースにおいても、コクヨが培ってきた働く空間のデザインに関する知見を随所に反映し、従来の物流施設のイメージを刷新しました。休憩室には家具づくりのノウハウを活かした機能的な什器を配置し、心身ともにリフレッシュできる環境を整えています。

さらに、単なる物流拠点に留まらず、地域社会の皆様とつながる場として、敷地内に「多目的交流エリア」を設置しています。これは教育機関や地元企業との連携にも活用可能なフレキシブルな設計で、雇用創出や地域経済の活性化に貢献します。「東北IDC」は人々が集い、活気が生まれる場所として、地域社会と共に歩むコクヨの姿勢を体現します。

3.施設概要

名称:東北IDC

所在地:宮城県仙台市泉区明通三丁目31番

竣工:2026年2月28日(土)

稼動開始:2026年10月30日(金)(予定)

賃借坪数:約7,000坪(2階、3階)

延床坪数:約15,000坪

建物階数:4階建(133m×103m)、RCS構造(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、耐震)

【補足】

IDC=Integrated Distribution Centerの略称で、通販他、複数ビジネスモデルの統合倉庫です。

プラットフォーム型購買管理サービスである「べんりねっと」を基盤とし、あらゆるECサイトとの連携を強化することで、圧倒的な品揃えの実現とテクノロジーを活用した顧客パーソナライズによる最適化された購買体験の提供を目指す戦略です。

SKU=Stock Keeping Unitの略称で、在庫管理上の最小の品目数を数える単位です。

2026年3月現在、日立調べによると、本システムは国内初本格導入となります。

GTP=Goods to Personの略称で、ロボットなどが商品を保管棚ごと作業者の手元まで自動で運んでくるピッキング方式です。

AGV=Automated Guided Vehicleの略称で、無人搬送車を示します。

※本記載の情報は発表日現在のもので、予告なく変更する可能性があります。あらかじめご了承ください。

※記載されている会社名、サービス名および商品名は各社の登録商標または商標です。

【参考】

<べんりねっとについて>

https://www.benrinet.com/間接材の購買先を一元管理できるクラウド型購買管理システムです。豊富な実績(約5,700社以上の企業が導入)を元にお客様の課題を見極め、機能(充実の購買管理機能)、モノ(幅広い品揃え)、運用ノウハウにより的確なソリューションをご提案し、持続可能な購買管理の仕組みをご提供します。

<カウネットについて>

https://www.kokuyo.com/kaunet/カウネットでは、テクノロジーとクリエイティビティで、全ての働く人に価値ある体験を生み出す取り組みを推進しています。超大企業から中小事業所まで、規模に関わらずお使いいただけるEコマースプラットフォームを提供しています。「べんりねっと」や「カウネット」は長年にわたり多くのお客様のご支持をいただいています。