大阪木津市場発高級和食缶詰ブランド和の食の企業理念制定と越境EC本格始動

大阪木津市場発高級和食缶詰ブランド和の食の企業理念制定と越境EC本格始動

大阪発高級和食缶詰ブランドが越境販売を本格化

和の食株式会社(運営:株式会社浪速工作所)は2026年3月18日、企業理念を正式に制定し、日本語・英語・繁體字の3言語、6通貨対応のECサイトを通じてアジア・欧米市場向けの越境販売を本格的に開始した。大阪・木津市場の店舗は開店から半年間、営業時間1日4時間という限定的な運営ながらも約1万人が来場し、7,500缶を販売、売上は1,500万円に達した。

和の食缶詰の店内和の食大阪木津市場店の店内。高級和食缶詰が棚に並び、落ち着いた雰囲気のショールームです。

市場体験と食文化の発信拠点としての役割

和の食は単なる物販店ではなく、日本の食文化の「体験拠点」としての位置づけを強めている。来場者の多くは310年以上続く木津市場の雰囲気や食文化そのものを体験するために訪れ、缶詰の購入にとどまらない深い消費体験を求めている。

理念と事業モデル:生産者支援と高付加価値化

新たに制定された企業理念は「生産者・製造者・販売者・購入者、全ての人が幸福になる世界を追求する」というもの。日本の1次・2次産業が抱える“儲からない”という課題に対し、同社は小ロット缶詰製造機の導入や全国20カ所以上の小規模工場展開を通じて、生産者の新たな収益機会を創出してきた。高く売れる出口としての越境EC強化は、インバウンドと食の輸出市場の成長を背景に、産業全体の付加価値向上や後継者問題の解決へ貢献する狙いがある。

缶詰で届ける日本食文化の可能性

缶詰は常温・長期保存が可能な食品であり、日本の料亭品質の味や伝統的食材をそのまま世界へ持ち出せる手段として注目されている。スペインの高級缶詰『コンセルバス』のように、日本独自の高品質缶詰文化を世界に発信する意義は大きい。

高級和食缶詰の盛付和の食ブランドの高級和食缶詰を使った盛り付け例。日本酒とともに、料亭品質の味を楽しめます。

多様な商品・体験・サービス展開

和の食は42種の高級和食缶詰を展開し、無添加・国産素材に徹底的にこだわる。なだ万で修業した料理人が企画・監修し、真鯛・蟹・鮭など幅広い国産食材を活用。小売だけでなく、体験型製造プログラムや完全予約制の食事体験(KAKUREGA)など多角的な顧客接点を設けている。

  • 物販:木津市場店での対面販売(全42種、1,620円~10,800円)
  • 体験:自作缶詰製造体験(1組約10万円)
  • 食事:完全予約制・6席限定の特別和食体験(約40万円~)

越境ECと今後の販売チャネル拡大

wanoshoku.bizは日本語・英語・繁體字の3言語と6通貨(円・USD・TWD・HKD・THB・KRW)決済に対応。訪日観光体験と越境ECを組み合わせることで、一度の「旅の記念品」から日常的なリピート購入への転換を狙う。今後は百貨店催事やホテルへの当日配達、台湾市場への本格展開など、販売チャネルのさらなる拡大を予定している。

高付加価値和食缶詰の越境EC成長性

高級和食缶詰という商品特性と、体験型消費・越境ECの組み合わせは、インバウンド需要や海外和食市場の成長トレンドに合致している。生産者支援モデルや小ロット高付加価値路線は、EC業界・食品業界双方にとって新たな市場機会を提示している。