楽天スーパーSALE、RPP広告の新規比率はジャンルで二極化──既存客ROASは新規の約4倍
RPP広告経由の新規売上比率、ジャンルで52%〜93%に分かれる
株式会社Proteinumが提供する楽天市場向けRPP広告自動最適化ツール「ECPRO RPP」の運用データに基づき、2026年9月の楽天スーパーSALE(9月4日〜11日)におけるRPP広告の成果が14ジャンル別に分析された。RPP広告経由の売上に占める新規顧客比率は全体平均73%だが、ジャンルによって52%(美容)から最高93%(ジュエリー)まで大きく二極化していることが明らかとなった。
RPP経由売上の新規比率がジャンルで52%〜93%に二極化
既存顧客向けROASは新規の約4倍、CVRは約5倍
新規比率の高さは広告効率の良さに直結しない。分析によれば、既存顧客向けのROASは新規顧客向けの約4倍、購入率(CVR)は約5倍に達した。新規顧客が売上の規模拡大を担う一方、既存顧客は高い広告効率を実現しており、SALEの成果を最大化するには新規と既存への広告配分を適切に設計する必要があると指摘する。
ジャンル別に見ると、ジュエリー・家電・日用品・スポーツは新規比率86%以上で「新規で伸ばす型」に分類される。一方、美容・食品・健康は新規比率52%〜60%と低く、既存顧客の買い足しが主体となる「リピートで回す型」となった。
ジュエリーや家電など主要ジャンルの新規売上比率を比較
「5と0のつく日」にROASが急伸、入札タイミングの指標に
SALE期間8日間のROASは一定ではなく、9月5日と10日に顕著な伸びが確認された。特に9月5日はROAS(クリック後720時間)が1,093%に達し、入札を強めるタイミングの判断材料として有用とされる。
スーパーSALE期間中、日別ROASと新規売上比率の推移
12月スーパーSALEに向けたジャンル別運用方針
Proteinumは、12月のスーパーSALEに向けて「自店が新規型かリピート型か」に応じたRPP運用の重要性を強調する。新規型はキーワードを広げて新規顧客に当たる面を増やし、リピート型は既存顧客に確実に当てるとともにSALE後のリピート施策と連動させる。共通のポイントとして、成果が伸びる「5と0のつく日」に合わせた入札調整を挙げている。
自動最適化ツール「ECPRO RPP」の機能
「ECPRO RPP」はCPC自動最適化、下限CPC設定、商品・キーワードの自動追加と自動除外、日別予算設定、AI分析と提案・実行など、全プラン標準搭載の機能を備える。利用企業数は500社を超えており、SALE期間中の手動負担を軽減しながら、新規獲得と既存維持のバランスを自動で調整することが可能だ。
SALEのRPP広告、ジャンル特性に合わせた優先度設計…
今回の分析は、楽天スーパーSALEにおけるRPP広告のパフォーマンスがジャンルによって大きく異なることをデータで示した。新規比率の高いジュエリーなどは露出拡大が直接的な売上増加につながる一方、美容・食品などは既存顧客のリピート購買が効率の源泉となる。単一の運用方針を当てはめるのではなく、ジャンルや自店の顧客構成に応じて「新規で伸ばす型」と「リピートで回す型」を明確に区別し、入札戦略やキーワード設計をカスタマイズする必要性が浮き彫りになった。また、「5と0のつく日」のROAS急伸は、イベント内の特定タイミングに合わせた動的な入札調整が投資対効果を高める可能性を示唆している。ツールの自動化を活用することで、こうした複雑な出し分けを現実的な工数で運用できるかが、今後の店舗間競争を左右する要素の一つとなるだろう。
