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イオンのネット専用スーパーGreen Beansにロボティクスソリューション導入

イオンのネット専用スーパーGreen Beansにロボティクスソリューション導入

イオンネクスト株式会社のロボティクスソリューション導入

イオンネクスト株式会社(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:バラット・ルパーニ)は、物流現場における生産性の向上と従業員の身体的負担軽減のために、大型物流拠点である誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)に最先端のロボティクスソリューション「オングリッドロボットピック」と「オートフレームロード」を本格導入します。

近年、オンラインの食品購入の需要は急激に拡大しており、物流拠点では高効率かつ柔軟なオペレーション体制の構築が急務です。特に商品のピック&パック工程、体力的負荷の高い出荷準備作業は人手に頼っている部分が多かったのです。これらの作業の業務効率を向上させるために、誉田CFCではAIとロボティクス技術を駆使した2つの自動化ロボットを導入することになりました。

この導入により、人手による作業の約30%を自動化ロボットが担うことで、単純作業や重労働から従業員の負担を大幅に軽減し、より安定した供給体制と作業効率の向上、そして働きやすい現場づくりを実現します。

新たに導入したロボティクスソリューションの概要

オングリッドロボットピック

お客様が注文した商品をピック&パックする最先端のロボットピッキングです。多様なサイズ・形状・重量・傷つきやすさを持つ商品をAIがその場で認識・判断し、袋詰めを実施します。グリッド(商品棚)上から商品を直接取り出すことで、従来人手で実施している場所のスペースを削減し、生産性の向上を図ります。1日あたり約20万点の商品ピッキングが可能です。

ピッキングの対象商品数は約3,000品目から開始し、2025年度中には約10,000品目の商品をピッキングする見込みです。なお、ピッキングの対象外商品は2kg以上の商品や破れやすい、壊れやすい商品です。

オートフレームロード

配送直前の注文ボックス(トート)を、配送用フレーム(台車)に自動で積み込むロボティクス技術です。特に重労働な配送準備作業において、画像認識カメラとAIにより、トートの形状や重さ、フレームの状態をリアルタイムで把握し、人手を介さずに最大20kgのトートを最適な位置に自動で積載します。従来はAIによる配送順や重量バランスを基に、人手で積み込んでいましたが、重労働が完全に自動化されることで作業者の負担が大幅に軽減されます。

既存の自動ロボット設備について

ボット

商品を収納したトートを持ち上げ、CFC内のグリッド上を走行しながら指定の場所まで運搬するロボットです。お客様の注文に応じて、必要な商品が入ったトートを正確かつ迅速に搬送し、ピッキングやパッキング作業の効率化に寄与します。

オートバギング

1分間に50袋以上の袋をトートに掛ける自動袋掛けのマシーンです。お客様へ配送するトートに最大3袋を設置することが可能です。

バキュームリフター

作業者の負担を軽減するためのハンドクレーン型バランサーです。重い物や持ちにくい物を簡単・安全に持ち上げたり移動させたりするための装置です。

無人搬送機(AGV)

入荷商品の台車を同時に2台搬送できる無人輸送車です。あらかじめ設定されたルートを自動走行し、効率的かつ正確に目的地まで入荷商品を無人で搬送します。