宅配利用率4割横ばい、置き配8pt増加、梱包不満は低下傾向

宅配利用率4割横ばい、置き配8pt増加、梱包不満は低下傾向

クロス・マーケティングが2026年9月に実施した「宅配に関する調査(2026年)」によると、直近3か月以内にフードデリバリー・食材・物品の宅配サービスを利用した人の割合は40%で、2024年から横ばいとなった。年代別では60~70代の利用率が4割台と高く、若年層との差が顕著になった。

3か月利用率グラフ直近3か月の宅配サービス利用率(年代別)

受け取り方法、置き配が8ポイント上昇

宅配サービスの受け取り方法では、「自宅で手渡し」が78%と最多で、「ポスト投函」51%、「置き配(場所指定)」36%が続いた。2年前の調査と比較すると、「置き配(場所指定)」が8ポイント上昇し、非対面での受け取りが定着しつつある。初回配達時の受け取り状況について「ほぼ全て受け取れている」と回答した人は67%で、年代が高いほどその割合は高まる傾向が確認された。

受け取り方法グラフ宅配サービスの受け取り方法の割合 初回受け取り状況初回配達時の受け取り状況(年代別)

梱包不満は全般的に低下、サステナビリティ活動が寄与か

梱包に対する不満では、「商品に対して梱包が大きすぎる」「ゴミ出しが手間」「緩衝材を捨てる手間がかかる」といった項目が挙がった。ただし、これらの不満は2022年以降一貫して低下傾向にあり、企業による梱包のダウンサイジングや緩衝材の脱プラスチックなどサステナビリティ活動の成果と推察される。

梱包不満点グラフ梱包に対する不満点の推移

物品宅配、価格重視の利用増も「見て選べない」が不満

直近3か月以内に物品宅配を利用した人の理由は、「ネット・通信販売の方が価格が安い」が52%で最多、次いで「送料が安い・無料」45%、「お店では入手できないものだから」41%と続いた。一方、不満点としては「実際に商品を見て選べない」「注文から届くまでに時間がかかる」「配達料金がかかる/高い」が上位に挙がった。

利用理由グラフ物品宅配を利用する理由の割合 物品宅配不満点物品宅配に関する不満点の割合

置き配の濡れや不在票、誤配達など実トラブルも顕在化

困ったことの自由回答では、「雨の日に置き配されて段ボールがかなり濡れた」「家にいるのに不在票を置いていかれる」など、置き配や受け取り時のトラブルが目立った。また、「誤配達で品物が紛失した」「配達員が怖い、扱いが雑」といった声も聞かれ、利便性の裏にある課題が浮き彫りとなった。

困りごと一覧物品宅配で困ったことの具体例

置き配浸透が新たな課題浮上

宅配利用率は横ばいながら、置き配の利用拡大や梱包不満の低下は、EC・宅配業界におけるサステナビリティと利便性向上の成果を示す。一方、置き配時の天候被害や不在票トラブルなど、非対面化に伴う新たな課題も顕在化しており、事業者には受け取り方法の多様化と同時に、品質管理や顧客対応の徹底が求められる。

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