Shopifyの起業エコノミー、世界で1.2兆ドル超の経済活動を創出

Shopifyの起業エコノミー、世界で1.2兆ドル超の経済活動を創出

Shopify Japanは2026年10月14日、起業が経済や社会に与える影響を分析する「The Entrepreneur Effect」の最新データを発表した。Shopifyのプラットフォーム上で活動するマーチャントとパートナーが生み出した世界全体の経済活動は過去1年間で1.2兆ドルを超え、2022年比で110%増加した。日本市場でもShopify事業者により3.4兆円の経済効果が創出され、約15万2000人の雇用を支えている。

経済規模の表示日本のShopify事業者が生み出した経済活動3.4兆円を視覚化したビジュアル

世界と日本における経済インパクトの拡大

Shopifyマーチャントとパートナーのエコシステムは、過去1年間に世界全体で960万人の雇用を支え、2022年比で193%増加した。越境売上は681億ドルに達し、事業者が国境を越えて顧客を獲得する動きが加速している。日本では、Shopify事業者による経済活動が1時間あたり約3億8400万円、越境売上額は2022年比で164%増加した。地方事業者の越境売上も2019年の4.4倍に拡大した。

雇用数と増加率約15万2000人の雇用支援と2022年比173%の増加率を示す統計表示

起業の加速とテクノロジーの役割

2025年にはShopify上で約120万のストアが初めて売上を記録し、約26秒に1ストアのペースで新規売上が生まれた。2018年比で7倍の増加である。ECやAIの進化により、起業に必要なスキル、時間、コスト、地理的制約といったハードルが低下している。調査対象マーチャントの78%が自らストアを構築し、41%が1商品だけでビジネスを開始した。登録から1日以内に初売上を達成するストアは2022年比で43%増加した。

AIが起業家の可能性を拡大

AIツールの活用により、小規模チームでも専門知識が必要だった業務に取り組みやすくなっている。2026年4月から6月の間、AI経由のセッションは自然検索と比較してコンバージョン率が80%高く、平均注文額は14%高い。AI経由の売上の75%はShopifyの上位100商品カテゴリー以外を販売するマーチャントから発生しており、ニッチな商品の販売機会が広がっている。

購買行動の変化と地方事業者の台頭

2025年には1億8600万人がShopifyストアで初めて商品を購入し、1秒あたり約6人の新規購入者が生まれた。Shopifyマーチャントによる売上は平均して1日10億ドル超、配送先は10億件に達した。地方事業者の越境売上は6年間で342%増加し、2019年の6億5500万ドルから2025年には29億ドルへ拡大した。Shopify PresidentのHarley Finkelsteinは「これほど多くの地域で、これほどのスピードと成功を伴って起業が広がる動きはかつてなかった」とコメントしている。

起業家エコノミーの構造転換

Shopifyのデータは、起業障壁の低下が経済活動・雇用・越境販売を同時に押し上げる構造を示す。特にAIによるニッチ商品の発見効率化と地方事業者の国際展開拡大は、従来のEC成長モデルとは異なる新たな市場拡大を生んでいる。起業支援プラットフォームが単なる販売チャネルから経済基盤へと進化しつつある点は、今後のEC業界全体の競争構造にも影響を与える可能性がある。

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