EC化粧品購買の定着と浮上する新たな課題
ECで化粧品を購入する女性500名調査で浮き彫りになった課題
ECサイトでの化粧品購買が定着する一方、ユーザーは新たな課題にも直面している。ディーエムソリューションズが20-40代の女性500名を対象に実施した調査から、カテゴリごとの購買傾向やEC特有の不安、選択疲れ、配送体験の現状が明らかになった。
圧倒的に支持されるスキンケアカテゴリー
調査では、ECで最も購入される化粧品カテゴリーはスキンケア用品で76.2%と突出していた。ベースメイク(50.2%)、クレンジング・洗顔料(43.6%)、ポイントメイク(40.4%)を大きく上回る結果となり、肌悩みやエイジングケアのニーズにECがマッチしていることがうかがえる。コロナ禍以降の「おうち時間」拡大も、EC経由での購買を後押ししたとみられる。
ECサイトで最も購入される化粧品カテゴリーはスキンケア用品(76.2%)であることを示すグラフです。
「試せない不安」と口コミ・レビューの信頼性
ECでの化粧品購買において、51.6%が「テスターを試せない」ことに不安を感じている。特にスキンケアのような効果実感が難しい商品では、使用感やテクスチャーの確認が購買判断に直結する。
ECサイトでテスターを試せないことへの不安について、51.6%が不安と回答した調査結果グラフです。
この不安を和らげる情報として、58.1%が「多様な使用者による口コミ・レビュー」を最重視している。成分情報や画像・動画を上回る結果となり、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の充実が購入促進・信頼構築に不可欠だといえる。
ECでの不安解消に最も重視される情報は口コミ・レビュー(58.1%)であることを示すグラフです。
情報過多による選択疲れとUI/UX改善の必要性
品揃えの豊富さがECの魅力である一方、63.0%のユーザーが「情報過多による選択疲れ」を経験していることも判明した。商品点数だけでなく、膨大な商品情報がストレス要因となっている。
ECで化粧品を購入する際、63.0%の女性ユーザーが情報過多による選択疲れを経験していることを示すグラフです。
有用なサイト機能としては「成分や肌悩みでの絞り込み検索」(38.2%)、「信頼できる情報源による製品比較やランキング」(37.2%)、「購入者レビューの要約表示」(36.4%)などが挙げられた。UI/UXの最適化とパーソナライズされた推薦機能の強化が、購入体験価値の向上に直結する。
成分や肌悩みでの絞り込み検索や口コミ要約など、ECで役立つと感じる機能に関する調査グラフです。
配送体験の質がLTV向上のカギ
配送時のトラブル経験としては「過剰梱包」が29.8%と最多で、配達日時指定不可(26.8%)、到着遅延(17.6%)が続いた。商品保護と環境配慮、顧客負担軽減のバランスを取った梱包や、開封体験の最適化がリピート購買にも影響する。
ECで購入した化粧品の配送において、過剰梱包が最も多いトラブルであることを示すグラフです。
調査概要
- 調査対象:20-40代女性500名(全国)
- 調査期間:2025年5月5日~5月8日
- 調査方法:インターネット調査
- 日常的にECで化粧品購入するユーザーが対象
テスター体験の代替となる口コミ・レビューの強化とUXの最
コロナ禍を契機にECでの化粧品購買が定着する一方で、テスター体験の代替となる口コミ・レビューの強化や、情報過多による選択疲れを解消するUI/UXの最適化、環境配慮と顧客利便性を両立した梱包設計が、今後の顧客満足度とLTV向上のカギとなる。EC事業者はパーソナライズ、信頼情報の強化、配送体験改善など多面的な進化が求められている。