3D計測連携で進化するわたしに合うブラ診断とEC購買体験

3D計測連携で進化するわたしに合うブラ診断とEC購買体験

3D計測とセルフ診断でパーソナライズ化を強化

ワコールは3D計測サービス「SCANBE」と公式EC「ワコールウェブストア」の連携を強化し、ボディタイプに基づくブラジャーのパーソナライズ提案を拡充した。これにより、オンライン上でのブラ選びの精度向上と購買体験のスムーズ化が狙いだ。

ブラ診断と商品一覧画面スマホ画面でブラ診断からおすすめ商品の一覧までを表示したイメージ。診断結果に基づき商品が提案されている。

ECとの連携で“相性度”を可視化

今回のアップデートでは、3D計測またはセルフ診断で判定されたボディタイプをECサイト上で活用し、商品ごとの“からだとのフィット具合”を示す相性度を確認できるようになった。従来の4タイプ分類から8タイプへと細分化され、体型とバストボリュームの組み合わせによる提案が可能となったことで、消費者は自分により合ったブラジャーを選びやすくなった。

おすすめブラ提案画面診断結果に基づき、ユーザーに合ったおすすめブラのタイプが提案されているスマホ画面。

利用率・満足度向上の実績

7月14日のアップデート後、[わたしに合うブラ診断]利用者のECでのブラジャー購買率は全体と比べて3.3%向上。さらに、診断サービスを利用してブラを購入したユーザーの9割以上が「また利用したい」と回答しており、サービスの有用性が裏付けられた。

OMO推進と店舗体験の拡張

2025年4月開業のOMO型店舗「WACOAL is」でも8月からボディタイプ別提案の実証展開を予定。ECとリアル店舗の融合によるシームレスな購買体験を推進し、ライフタイムバリュー向上とリピーター創出を目指している。

3D計測と診断画面3Dボディスキャナーによる計測風景と、計測データをもとにした診断画面のイメージ。サービス利用の流れを示す。

背景と市場の課題

ワコールは60年以上にわたり約45,000人の体型計測データを蓄積し、サイズだけでなく体型に合ったブラ選びの重要性を強調してきた。一方、EC市場では“試着できない不安”が障壁となっていたが、AIや3Dデータ活用による診断の普及が購買行動の変革を促している。

  • 3D計測未体験でもセルフ診断で推定ボディタイプを取得可能
  • 8タイプ分類による商品ごとの相性度表示でミスマッチを低減
  • ECと店舗の併用者は来店頻度・購入金額ともに高い傾向

「SCANBE」は2019年サービス開始以来、累計30万人以上が体験。3D計測やAIを活用したセルフ診断など、インナーウェア選定のパーソナライゼーション化が進む中、ユーザー主導の購買体験が拡大している。

3D計測データ活用によるEC購買体験革新

ワコールの「わたしに合うブラ診断」は、3D計測やセルフ診断によるパーソナライズ提案とEC連携を強化することで、オンライン下着購買の障壁であった“サイズ・フィット感への不安”を解消しつつある。OMO戦略のもと、店舗とECの相互送客やリピーター創出の可能性も高まっており、今後の下着EC市場の購買体験高度化の先駆けとなる事例といえる。