ネットプロテクションズによるMOBI CAST導入とLINE通知活用の拡大
ネットプロテクションズが後払い決済通知にMOBI CASTを本格導入
後払い決済サービス最大手のネットプロテクションズは、通販向け「NP後払い」や訪問型役務サービス専用「NP後払いair」の支払い通知手段として、モビルスのLINEセグメント配信システム「MOBI CAST」を導入した。従来のSMS通知に加え、LINE通知メッセージの配信を本格化させたことで、コスト削減と顧客体験の両立を実現している。
BtoC-EC市場の拡大と後払い決済の重要性
国内BtoC-EC市場は2023年に24.8兆円(前年比9.23%増)まで成長。消費者の「商品到着後の支払い」や「クレジットカード不要」といった利便性が評価され、後払い決済の需要が高まり続けている。ネットプロテクションズは年間3,790億円の決済取扱高を誇り、主に30〜40代の主婦層を中心に強い支持を集めている。
BtoC-EC市場規模の年次推移を示す棒グラフ。2019年から2023年までの成長が視覚化されています。
LINE通知導入の背景と課題
決済サービス利用者への支払い通知は従来SMSが中心だったが、費用が高く、短文で伝えられる情報量も限られ、「何の支払いか分からない」といった問い合わせや圧迫感の課題が顕在化。支払い期限切れによるサービス利用停止や売上機会損失も深刻で、利用者にストレスを与えずコストも抑えられる新たな通知手段が求められていた。
カスタマーサポートからLINE通知メッセージ配信、利用者の支払いまでの流れを図解しています。
MOBI CAST導入によるLINE通知の成果
MOBI CASTの導入により、LINE通知メッセージを活用した支払いリマインド運用がスタート。LINEでは支払い内容や期限、購入店名など詳細情報を伝えやすくなり、利用者の理解度が向上。心理的負担を抑えた“優しい支払い通知”を実現し、支払い忘れ防止や未払いリスクの軽減にも寄与している。
LINE公式アカウント『NP後払い』の画面例。支払い通知メッセージの表示方法を紹介しています。
コスト削減と業務効率化の具体的成果
LINE通知メッセージは導入から1年半で100万通超を配信。2024年には約80万通を配信し、SMSに比べ配信コストを約40%削減した。さらに、通知内容の明確化によりカスタマーサポートへの問い合わせも大幅減。今後は年間最大360万通まで自動配信を拡大する計画で、さらなる効率化とコスト最適化を目指す。
SMSとLINE通知メッセージの配信費用を比較し、約40%のコスト削減効果を示すグラフです。
今後の展望とマーケティング活用
ネットプロテクションズは、LINE通知メッセージの配信自動化を進めつつ、会員登録促進やキャンペーン告知など、LINE公式アカウントを活用したマーケティング施策を強化予定。登録者760万人のNP会員を対象としたセグメント配信や、LINE起点のカスタマーサポート体制の構築にも着手する。
LINE通知活用が後払い決済の標準に
LINE通知メッセージを活用することで、支払い通知のコスト削減と顧客体験向上を同時に実現したネットプロテクションズの事例は、今後のEC決済・督促業務のDXを牽引する新たなスタンダードとなる可能性が高い。心理的負担を抑えた優しいリマインドが広がれば、消費者の購買体験や加盟店の売上機会維持にも大きな波及効果が期待できる。