EC専用AIコンシェルジュによるチャットボット接客の進化
フォースター株式会社は、2025年10月1日よりEC事業者向けのAIチャットボットサービス「EC専用AIコンシェルジュ」を提供開始した。生成AIの普及によりECサイトのユーザー流入や購買行動が大きく変化しつつある中、コンバージョン率(CVR)向上への対応が急務となっている。
AIチャットボットが変えるECサイトの購買体験
AIを活用した検索や比較サービスの普及で、ユーザーは商品選定の多くをサイト外で済ませ、ECサイト内の回遊や滞在時間が短縮される傾向が強まっている。これは購入率や客単価の低下につながるため、事業者にとっては課題となっている。
AIコンシェルジュがバッグの商品情報や特徴をチャットで提案している実際の利用画面です。
導入負担を軽減し中小事業者にも対応
「EC専用AIコンシェルジュ」は0円から利用できるフリープランを用意し、タグ1行で主要カートシステムに設置可能。膨大なQA集の準備は不要で、サイト内情報をもとに想定外の質問にも対応できる。AIによる誤回答(ハルシネーション)も抑制している。
CVR向上効果と機能一覧
トライアルではCVRが平均9.8%増加し、返品に関する問い合わせも32%減少するなど、顧客体験の質と運営効率向上の両面で成果がみられている。
- 商品レコメンド:用途や予算、素材などに基づき自動提案
- 比較ナビ:シリーズ間の違いを説明
- 購入前不安解消:返品・配送・在庫情報を即時回答
- レビュー要約:長所・短所や実測値を簡潔に提示
- メンテナンス指南:素材別のケア方法を案内
- パーソナライズ提案:贈答向け文例や刻印ガイド
- カート内アップセル:関連商品の同時提案
- CRM連携:会話ログをLINEやメールに転送し、継続的な接客を実現
AIチャットボットがユーザーの質問に回答し、商品選びをサポートしている会話例のスクリーンショットです。
フリープランから大規模プロプランまで
無料のフリープランでは月1,000回までのセッションに対応し、基本的なチャットUIとFAQ中心のモデルを提供。プロプランではセッション無制限や高精度モデルの選択、専用のセキュリティ環境、SLA99.9%保証など大規模事業者向けの要件にも応える。
AIチャットボットの国産化と業界課題への対応
既存のAIチャットボットは海外製が中心で、日本の事業者にとってはコストや運用面で導入障壁が高かった。「EC専用AIコンシェルジュ」は日本のEC環境や中小規模の事業者ニーズを踏まえた国産サービスとして、業界のDX推進と競争力強化を目指して開発された。
AIチャット導入がもたらす日本ECの新潮流
AIチャットボットの普及は、ECサイトでのユーザー体験を大きく変えつつある。特に中小事業者にとって導入障壁が低い国産サービスの登場は、EC業界全体のDXとカスタマーサクセス拡大に寄与する可能性が高い。今後、AI接客が標準化することで、ECサイトの差別化やリピーター獲得競争が加速しそうだ。