米国消費者の約8割がホリデーギフトでPre-lovedを選ぶ時代へ
中古品を再定義する「Pre-loved(プリラブド)」ギフトが、米国のホリデーシーズンにおける主流選択肢となりつつある。eBayが発表した最新のリコマースレポート2025によれば、米国消費者の79%が「中古品をギフトとして贈る可能性がある」と回答し、従来の“贈り物は新品”という価値観が大きく変化している。
米国で進むリコマース文化と日本の変化予兆
リコマース(リユース品の取引)は、米国を中心に“当たり前の選択肢”として定着しつつある。調査対象の米国消費者の約8割がホリデーギフトで中古品を選択し得る一方で、日本では28%にとどまるが、72%が「昨年よりギフトとして選ぶ可能性が高まった」と回答。日本でも一点物やヴィンテージ品を贈る新たな贈答文化が広まりつつある兆しが見て取れる。
米国と日本におけるPre-lovedギフト選択率の比較を示すグラフ。
グローバルで9割が支出増または維持を予定
eBayの調査によると、世界9か国の消費者の90%が「2025年はPre-lovedへの支出を維持または増やす」と回答。日本でも85%が同様の傾向で、リコマースはもはや一部のトレンドではなく、世代・地域を問わずショッピングの主流となっている。特に世界のZ世代では59%が「今年Pre-loved支出を増やす」と答えており、若年層が変化を牽引している。
2025年のリコマース支出意向をグローバル・日本・Z世代で比較したグラフ。
リコマースが選ばれる理由――節約から趣味・サステナブルへ
リコマース利用の最大の動機は節約だが、調査では「一点物を探す宝探し感」「個性の表現」「サステナブル意識」も重要視されている。世界の消費者の65%が“レア品探し”の体験を、56%が“個性表現”を、68%が“モノを大切に使う満足感”を挙げており、単なる経済的メリットを超えた多様な価値が浸透している。
節約や宝探し感、個性表現、サステナブル意識などリコマースの価値観を示すグラフ。
ホリデーシーズンの人気商品と検索トレンド
- トレーディングカード(ポケモン、ONEPIECEなど)の取引増加
- 高単価ジュエリー・時計(Rolex、Cartier、Patek Philippe、Hermèsバーキン)も需要拡大
- セイコーのラインストーン付き腕時計やNikeのメタリックスニーカーが検索急増
- Y2Kリバイバルでメタリックパンツも再注目
2025年ホリデーシーズンに人気の高い時計やジュエリー、カードゲームなどの商品紹介画像。
Z世代主導によるリコマース市場の拡大
米国で進むリコマース文化は、Z世代の消費行動が大きく牽引しており、日本でも今後、ユニークなギフト体験やサステナビリティ意識の高まりとともに、中古品ギフトの市場拡大が期待される。単なる節約志向を超えた新しい消費トレンドとして、EC事業者やブランドにとっても多様な商品提案やサービス設計の余地が広がる局面となっている。