WaterfrontによるShopee越境EC挑戦と成長戦略

WaterfrontによるShopee越境EC挑戦と成長戦略

40年の歴史を持つWaterfrontの越境EC挑戦

日本の傘業界で40年以上の実績を誇るWaterfrontが、Shopeeを通じて東南アジア市場への越境ECに挑戦し、短期間で売上を大幅に伸ばした事例が注目を集めている。特にシンガポールを中心にブランド認知が急拡大し、現地消費者から高い評価を得ている。

ブランドの強みと代表商品

Waterfrontは、“丈夫で長持ち、手に取りやすい価格”をコンセプトに、日本で広く親しまれてきた傘ブランド。「ポケフラット」折りたたみ傘は累計2,400万本以上を販売し、2024年にはグッドデザイン賞を受賞した。リサイクル素材や高い撥水性、UVカット機能など、機能性と価格のバランスが消費者支持の要因となっている。

Shopeeを選んだ背景と海外展開の成果

直営店への海外旅行者の来店をきっかけに越境ECへ着手。Shopeeのサポートや現地セールイベントを活用し、販売開始から半年で売上が安定。Shopee経由の海外売上比率は全体の4割に達し、シンガポールが最大市場となっている。タイ、フィリピン、マレーシア、台湾、ベトナムでも販売実績を伸ばしている。

インタビュー中の男性WaterfrontのEC部部長 秋山陽治氏がブランド成長を語る

東南アジア市場での評価と消費者反応

現地では「傘専門で40年」という稀有なブランドストーリーが受け入れられ、日本品質と機能性への信頼が高い。レビューでは「使いやすい」「丁寧な梱包」「日本からの発送」が好評で、リピーターやギフト需要も拡大。晴雨兼用や軽量・コンパクトな設計が、一年中暑い東南アジアの気候と合致し、通年需要にマッチしている。

Shopee施策と販促戦略

Shopee Adsやイベント連動型プロモーションを積極活用。国別売上上位商品の広告掲載、バンドルディールによるまとめ買い誘導、チャットブロードキャストでの情報発信を展開。イベント時には売上が5〜10倍に跳ね上がることもあり、特にダブルデー施策で約35%の売上増加を実現した。

今後の展望とライブコマースへの挑戦

今後はシンガポールでのブランドシェア拡大とともに、ライブ配信による新規顧客アプローチを計画。東南アジアではライブコマース文化が根付きつつあり、さらなる成長を狙う。

日本発ブランドの越境EC拡大への示唆

Waterfrontの事例は、ブランドストーリーや高い商品品質が海外市場で武器となること、Shopeeのような現地プラットフォームや販促イベントの活用が越境EC成功の鍵であることを示している。消費者ニーズに即した商品企画と、現地特有の販促施策の組み合わせが、東南アジア市場での成長を加速させている。