AI検索経由注文数グローバル15倍増加
AI検索経由コマースが急成長 世界的に構造変化
Shopify Japanは、エージェントコマースの進展を示すグローバル最新データを発表した。2025年1月から2026年1月の1年間で、AI検索経由の注文数が前年比15倍に増加したことが明らかとなり、従来の検索・比較中心の購買体験から対話型AIを起点とする新たな消費行動への移行が加速している。
ShopifyのAI連携による購入画面のイメージ。ChatGPTやGoogle AIなど複数のAIサービスとの連携設定が表示されています。
消費者・事業者ともにAI活用が加速
日本国内でもAI活用の浸透が進む。直近のブラックフライデーおよびサイバーマンデー(BFCM)から年末商戦にかけては、日本の消費者の51%が「商品やお得情報の発見にAIを活用する予定」と回答しており、テクノロジー志向の購買行動が定着しつつある。また、2025年にShopifyが実施した調査では、日本のShopify加盟店の92%が事業運営にAIを統合していると回答し、APAC地域でも特に高い水準となっている。
AI主導の購買体験設計 主要AIプラットフォームと連携
ShopifyはChatGPTやMicrosoft Copilot、Google AIモード、Geminiなど主要なAIプラットフォームと連携し、対話型インターフェース内で購入を完了できる環境の構築を進めている。米国の一部店舗で試験導入されており、AIの役割は商品発見にとどまらず、安全で一貫した取引プロセス全体に広がっている。
AI時代のコマース基盤 強化が急務
AIツールの導入が進む一方で、ブランドには可視性・信頼性・取引可能性を維持しつつ、エージェントコマースの成長機会を最大限活用するための基盤整備が求められている。商品発見や購買意思決定の多くがAI主導のチャネルに移行する中、適切なテクノロジーの選定と活用が競争力の鍵となる。
リテールテックJAPANでAI実践指針を発信
2026年3月3日から6日に東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2026」にShopify Japanが出展し、AI時代の実践指針や先進事例を共有する。3月5日にはカントリーマネージャーの馬場道生氏が、AIによる業務効率化や消費者行動変化への対応、信頼性の高いセキュリティ基盤について講演予定。会場では進化したAIアシスタント「Sidekick」のデモや個別相談、パートナーによるセッションも実施される。
エージェントコマース時代の競争激化
AI検索経由の注文急増は、コマース業界に構造的な変化をもたらしている。今後は消費者・事業者ともにAI活用を前提とした競争環境が本格化し、ブランドにはテクノロジー主導の基盤強化と消費者との新たな接点創出が不可欠となる。