岩手県農林漁業者向けSNS・EC活用セミナー実施レポート

岩手県農林漁業者向けSNS・EC活用セミナー実施レポート

岩手県で農林漁業者のデジタル人材育成を推進

株式会社フォーバルが受託し、岩手県の農林漁業者を対象としたSNS・EC活用セミナーが2月に開催された。新型コロナウイルス感染症による消費行動の変化やネット通販市場の拡大を背景に、生産者と消費者を結ぶ新たな流通機会の創出が求められている中での開催となった。

セミナーの概要と目的

今回のセミナーはオンラインを中心に実施され、InstagramなどSNSでの情報発信や産地直送型ECの活用、販売促進のポイントなど、農林漁業者が即実践できる内容が提供された。プログラムは2回構成で、2月6日にInstagram入門、2月9日にEC販売基礎が扱われ、いずれも初学者を主な対象とした。

  • 2月6日:Instagramの活用セミナー(会場12名+オンライン25名)
  • 2月9日:EC販売セミナー(オンライン17名)

セミナー成果と参加者の反応

セミナー結果グラフSNS活用セミナーとEC活用セミナーの理解度や成果を示す円グラフと棒グラフ

セミナー終了後のアンケートでは、EC販売に関する理解度は87.5%、SNSに関する理解度は63.2%と報告された。EC分野は短期間の学習で基礎知識が定着した一方、SNS分野には今後さらなるフォローが必要と見られる。受講者からは販路拡大や販売先の確保、生産計画・在庫管理、収益・価格の安定などの課題が挙げられた。また、定期的な投稿やハッシュタグ活用、ECページ改善など具体的なアクションへの意欲が示されたが、「自分だけでは不安」という声も一定数あり、今後の伴走支援の必要性が浮き彫りになった。

次フェーズに向けた取り組み

今回のセミナーは、理解度向上という定量的な成果だけでなく、経営課題の可視化や行動意欲の顕在化にもつながった。今後は、成功事例の深掘りや共有、個別事業者への継続的な伴走支援を通じて、デジタル人材の定着と販路拡大の持続化を目指す方針だ。

SNSとECの推移グラフSNSやEC市場の変化や販売機会について解説するグラフやポイント説明のスライド

地方生産者の販路拡大に向けた課題と展望

SNSやECの基礎的な活用に対する理解度は高まりつつあるが、実践と成果の定着には個別支援や地域環境に即した成功事例の共有が不可欠。今後は、デジタル人材の育成だけでなく、地域全体での販路拡大と収益安定化に資するエコシステムの構築が期待される。