2026年の消費行動、節約と奮発の二刀流 急上昇1位はメロジョイのスクイーズ

2026年の消費行動、節約と奮発の二刀流 急上昇1位はメロジョイのスクイーズ

商品比較サービス「マイベスト」は、月間3,000万人の閲覧データを基に、2026年の特徴的な4つの消費行動を発表した。データ期間は2026年1月1日から10月18日までで、急上昇ランキング1位には「メロジョイのスクイーズ」が輝いた。

急上昇ランキング2026年急上昇ランキングTOP10を示す横棒グラフ

節約と奮発のメリハリ消費

TOP10のうち4つは、安いイヤホンやスープメーカー、ノンフライヤー、真空保存容器といった節約志向の商品だった。食品値上げが2万品目を超える物価高が背景にあるとみられる。一方、大型テレビ(前年比2.5倍)、コンプレッサー式除湿機(同2.3倍)、生ごみ処理機(同1.9倍)など、3万円以上の高額家電も伸びており、節約する部分と長く使うものにお金をかける部分を明確に分ける「メリハリ消費」が顕著になった。

消費者の比較行動にもその傾向が表れている。圧力IH炊飯器(3~10万円)と手ごろなマイコン炊飯器(5,000~1万円)のコンテンツが一緒に読まれ、高級機と普及機の比較が行われていた。一方、「安いイヤホン」を読んだユーザーは「2,000円以下」「3,000円以下」といった予算上限を絞ったコンテンツも閲覧しており、価格帯内での精査が進んでいる。

おうちで外食級の調理家電

スープメーカー(2.7倍)、ノンフライヤー(2.6倍)、マキネッタ(2.1倍)、高級トースター(2.1倍)といった、家庭で外食に近い品質を再現する調理家電が大きく伸びた。外食やカフェの値上げが続く中、家で「ちょっといいもの」を作る動きが広がっている。ノンフライヤーでは、一人用やメーカー別のコンテンツが並行して読まれ、利用人数やブランドまで絞り込んで選ぶ傾向が確認された。

着る・履くだけの対策需要

リカバリーサンダル、UVカットパーカー、冷感ポンチョが今年新たに急上昇した。リカバリーサンダルは6月の閲覧数がノンフライヤーを上回った。ファン付きベストは前年比2.1倍に伸びた一方、ハンディファンは1.1倍にとどまり、暑さや疲れへの対策が「持ち歩く道具」から「身につけるもの」へシフトしている。UVカットパーカーの読者はラッシュガードや日除け帽子も併読し、体の周りをまとめて対策する傾向がみられた。

あと備えの防災需要

防災用品は報道ニュースの直後に急増したものの、関心は長続きしない。8月の豪雨翌日には車用緊急脱出ハンマーの閲覧が通常の179倍に跳ね上がったが、1週間後にはピークの27%まで減少した。感震ブレーカーは同5%、ポータブル電源は同34%と、いずれも急落している。地域別では、南海トラフ地震防災対策推進地域の宮崎県・高知県で防災用品の閲覧が全国平均の1.41倍と多く、「あと備え」型の行動が浮き彫りになった。

脱出ハンマーの急増8月豪雨翌日に車用緊急脱出ハンマーの閲覧が179倍に急増した推移グラフ

マイベストは、災害時に関心が高まったタイミングで使い方まで確認することが次の備えにつながると指摘する。車用緊急脱出ハンマーのコンテンツでは、フロントガラスが合わせガラスであることを紹介し、購入後の使い方の重要性を伝えている。

物価高が加速する消費の二極化

2026年の消費行動は、節約と高額投資の二極化が加速している。物価高の影響で日常品の節約が進む一方、長期的な価値を見出す家電や健康関連への支出意欲は高まっている。また、災害への関心はニュースに連動して短期的に爆発するが、持続的な防災意識の醸成には課題が残る。EC事業者にとっては、ユーザーの意図に応じた価格帯・用途別のコンテンツ設計が、購買決定における差別化要因となるだろう。

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