AI買い物で後悔した人ほどAIに任せたい傾向、マイベスト調査
AI買い物の後悔がさらなるAI依存を生む意外な実態
商品比較サービス「マイベスト」を運営する株式会社マイベストは、直近6カ月以内に買い物で生成AIを利用した全国の20~50代男女863名を対象に「AI時代の買い物に関する調査(第2回)」を実施した。2026年4月の第1回調査に続くもので、AI利用後の後悔や自動化意向に焦点を当てている。
AI利用者の後悔状況と自動注文意向をまとめた調査サマリー
後悔した人ほどAIへの委任意向が高い
調査では、AIで商品を選んだ結果、後悔・失敗を経験した人とそうでない人で今後の意向を比較。後悔した人のうち50.8%が「今後も購入判断をAIに委ねたい」と回答し、後悔していない人の43.1%を上回った。また、自動注文機能を使いたい割合は後悔した人が72.4%で、後悔していない人の63.6%より約9ポイント高い結果となった。
後悔の有無別に見る購入判断をAIに任せたい割合
頻繁な利用者ほど自動化に前向きで確認行動が減少
AI利用頻度別の分析では、「ほぼ毎日」利用する層の自動注文希望割合が最も高く、頻度が低い層との差は44.1ポイントに達した。同時に、頻繁な利用者ほどAI回答の誤りに遭遇する機会が多いにもかかわらず、自分で追加確認せずにAIの回答だけで購入を決定する割合も高い。AIの回答を疑う傾向は半年前から弱まっており、「AIの回答に根拠を感じられず追加調査した」と答えた人の割合は第1回31.3%から22.4%に減少した。
AI利用頻度別の自動注文意向を示す棒グラフ
過半数の利用者がAIの間違いを経験
全体の55.3%がAIの回答で何らかの間違いを経験。第1回調査で後悔理由1位だった「AIが推薦した商品の情報自体が間違っていた」という回答を、第2回では「仕様やスペックが違っていた」「価格が実際と違っていた」など6種類に細分化した。
AI回答で経験した間違いの種類と遭遇率
後悔は主に買った後に気づく間違いから発生
間違いに遭遇した人のうち、後悔したのは半数以下だが、その多くは「自分で調べ直さなかった」ケースに集中。AIの回答だけで購入を決めた人の後悔率は66.9%で、追加調査を行った人の38.6%を大きく上回った。間違いの種類別では「仕様やスペックの違い」による後悔率が55.7%と最も高く、購入後に初めて気づくミスが後悔を招きやすい実態が浮き彫りになった。
後悔につながった間違いの内訳と各要因の率
AI任せの流れは止まらず、仕様確認が鍵
本調査は、AI買い物における「失敗経験がむしろAI依存を強化する」という逆説的な消費行動を明らかにした。理由として、ユーザーが失敗原因を自身の質問スキルに帰属させる傾向や、比較検討の手間から解放される利便性への慣れが考えられる。EC業界にとっては、AIによる商品推薦の精度向上だけでなく、特に「仕様やスペック」といった購入後検証が難しい情報の正確性を高めることが、顧客満足とリピート率向上の重要指標となる。
