数百万の事業者がAIチャットで商品販売が可能に
AIチャット連携で広がるEC販売機会
Shopify Japanは、AIチャットを活用したエージェンティックコマース機能の拡張を発表した。これにより、米国の購入者向けに販売する数百万の事業者が、ChatGPTなど主要AIチャネル経由で商品を提供できるようになる。AIチャネルとの連携強化は、EC事業者にとって新たな販売接点の拡大につながる見通しだ。
AIチャット画面でスキンケア商品が表示され、ECサイトと連携した購入体験を示すイメージ画像です。
Agentic StorefrontsでAIチャネル一元化
新機能のAgentic Storefrontsにより、事業者はShopify管理画面からChatGPT、Microsoft Copilot、Google検索のAI Mode、Geminiアプリといった複数のAIチャネルに追加設定なしで商品情報を展開できる。これまでのWebサイトやSNSに加え、AIチャット上でも商品表示や購入が可能となり、顧客の利用シーンを大きく広げる。
ChatGPTでの購買体験と事業者のメリット
数億人規模のChatGPTユーザーは、チャットを離れずにShopify事業者の商品を検索・購入可能となる。商品検索から決済までを一気通貫で完結でき、ブランド体験や決済方法、チェックアウト設定も維持される。また、事業者側は追加の取引手数料なしでAIチャネルに商品を表示でき、売上の発生元も正確に把握できる。
AIチャネル対応の拡大とオープン標準UCP
ShopifyはMicrosoft CopilotやGoogle Geminiなど複数のAIチャネルにも対応を拡大。すでに数千の事業者がCopilot上で販売を開始し、GoogleのAI ModeやGeminiでも販売事例が生まれている。これらの基盤には、ShopifyとGoogleが共同開発した「Universal Commerce Protocol(UCP)」が採用されており、WalmartやVisaなど多くの企業が支持を表明している。
Shopify未導入ブランドにもAI販売機会
新たに一般提供されたAgentic Planにより、Shopifyを利用していないブランドもShopify Catalogに商品を登録すれば、ChatGPTやGoogle、Microsoft CopilotなどのAIチャネル上で販売が可能となる。商品データはリアルタイムに同期され、AIによる商品発見や購買体験の質向上に寄与する。
AI時代のコマース基盤としての進化
Shopifyは20年以上にわたりコマース関連機能を統合してきた。AIチャネルでの販売機能やデータ連携の強化により、事業者は顧客の多様な接点でシームレスな販売体験を提供できる。今後はAIチャットや業務ツール、検索結果など、あらゆるデジタル環境で購買行動が発生する時代に向け、Shopifyのプラットフォームが進化していく。
AIチャネル拡大によるECの新常態化
Shopifyのエージェンティックコマース拡張は、EC事業者にとってAIチャネルを通じた販売が標準化しつつあることを示唆する。AIが購買行動の起点となることで、事業者はウェブサイトやアプリに依存しない新たな顧客接点を獲得できる。今後はAIチャットや業務ツール内での購買体験が主流となる可能性が高く、EC事業者は商品データの整備や複数チャネル対応がますます重要となるだろう。