山善ビズコムへのASUKA導入による不正検知強化と決済承認率向上
株式会社アクルは、株式会社山善が運営する公式ECサイト「山善ビズコム」へ不正検知・認証システム「ASUKA」を導入した。これにより、同ECでの決済承認率向上と収益改善、不正利用対策の強化を目指す。
業界全体で高まる不正利用対策の重要性
2025年4月にEMV 3-Dセキュアの導入が必須化されるなど、EC業界ではクレジットカード不正利用対策の強化が求められている。日本クレジット協会によると、2025年のクレジットカード番号盗用被害額は475億円にのぼる見通しで、高水準の被害が依然続く。経済産業省も2026年3月にガイドラインを公表し、EC事業者に適切なセキュリティ対策を義務付けている。
山善ビズコムの課題とASUKA導入の狙い
山善ビズコムでは従来から独自対策やEMV 3-Dセキュアを導入してきたが、チャージバック減少に対しオーソリ(決済承認)失敗率が高く、決済通過率の向上が事業課題となっていた。加えて、目視による不正対策の業務負荷も問題視されていた。
今回導入された「ASUKA」は、取引情報や属性情報をもとにリアルタイムで不正兆候を検知し、自動でカード認証を行うシステム。これにより、より多くの正当取引を承認しつつ、不正取引をブロックすることで、収益性と業務効率化の両立を図る狙いがある。
注文から決済、本人認証までの流れとASUKAによるリスク判定の仕組み
ASUKAの導入実績と今後の展開
ASUKAは物販EC、旅行、サービス業界など45,000以上の加盟店で導入されており、クレジットマスター対策や大量アタック対策、配送先情報の照合など多角的な不正対策に対応する。今後もアクルと山善は連携し、不正利用の低減と安全なEC環境の整備、決済承認率のさらなる向上を推進していく方針だ。
EC市場の安全性確保と収益最大化の両立
日本のEC事業者にとって、決済承認率と不正対策のバランスは収益に直結する重要課題となっている。ASUKAのようなAI活用型の認証システム導入は、今後の業界標準となる可能性が高く、各社の競争力強化や市場全体の信頼性向上につながると考えられる。