越境EC参入企業の不安と実態調査
越境EC参入前の不安、97.3%が経験
東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームShopee日本法人は、越境ECを開始して3年以内の日本人EC担当者・経営者111名を対象に、参入前後の実態調査を実施した。調査によると、越境EC参入前に不安や懸念を感じていたと回答した割合は97.3%にのぼり、「かなり感じていた」が40.5%、「やや感じていた」が56.8%だった。

物流・法規制への不安が上位
参入前の主な不安要因として「物流コストや配送の複雑さ」が61.1%で最多となり、次いで「現地の法規制・関税対応」が43.5%、「本当に売れるか分からない」が38.9%と続いた。カスタマーサポートや初期投資、言語対応なども2割以上が課題視していた。

事前準備はセミナー参加や情報収集が中心
不安解消のために実施した準備としては「セミナーや勉強会への参加」(60.2%)、「先行企業の事例・ブログ調査」(46.3%)、「販売商品・カテゴリの海外需要リサーチ」(42.6%)が上位に挙げられた。

参入後は7割超が「大きな問題とならず」
実際に越境ECを始めた後、「不安はほとんど現実にならなかった」19.4%、「一部は現実になったが思ったより大きな問題ではなかった」53.7%と、7割以上がネガティブな想定が杞憂だったと感じている。一方で「想定以上に大変だった」10.2%という回答もみられた。

実際に直面した課題、物流コストが最も多い
困難に直面した27名のうち「物流コストの高さ・配送トラブル」が77.8%で最多、次いで「現地法規制・関税対応の複雑さ」51.9%、「売上がなかなか立たなかった」48.1%が続いた。言語対応やカスタマーサポートの課題も4割前後が挙げている。

求められる支援は物流・カスタマーサポート
課題解決のために求める支援は「物流・配送の代行サービス」(74.1%)が突出し、「海外向けカスタマーサポートの代行」「売れやすい商品の選定サポート」(各55.6%)、「言語サポート」(51.9%)が続いた。

91%が「想定外に良かったこと」あり
参入後に「想定外に良かったことがあった」と回答した割合は91.0%。特に「国内では売れにくい商品が海外で売れた」(61.4%)、「リピーターや固定客が想定より早くついた」(45.5%)、「口コミ効果や集客コスト削減」(36.6%)などがメリットとして挙げられた。

- 国内市場で売れない商品が海外で販売実績を上げた
- リピーター獲得や口コミ拡大で集客コストを抑制
- 円安による売上増も一部で指摘
