リユースビジネスEXPO春で提案された次世代Re commerce戦略
リユースは「処分」から「ブランド戦略」へ転換
2026年4月8日から10日にかけて東京ビッグサイトで開催された「リユースビジネスEXPO春」では、アパレルや買取販売事業者など多様な参加者が集結。株式会社ワサビは、世界30カ国以上のECモールと連携できるEC一元管理システム「WASABI SWITCH」を軸に、越境ECと次世代リユース戦略を提案した。
東京ビッグサイトで開催されたリユースビジネスEXPO春の会場全体の様子
拡大する世界のアパレルリユース市場
セミナー「世界のリユース市場と企業の参入戦略」では、国内外市場の比較やグローバルブランドの二次流通戦略が紹介された。世界のアパレルリユース市場は新品に比べ3倍の成長スピードで、年平均成長率(CAGR)は10〜15%に達している。特に海外ではサステナビリティ意識が高く、リユースが主要な購買チャネルとなりつつある。
世界アパレルリユース市場成長率の推移
ブランド体験と二次流通戦略
大手ブランドは、単なる中古品販売ではなく、ブランド体験と連動した「Re commerce」施策を進めている。セミナーでは、リユースに特化した販路やパートナー選定の重要性、再販をブランド体験の一部として設計するポイントが解説された。日本企業にも、循環型ビジネスへの対応がブランド価値向上に直結することが強調された。
アパレル二次流通の3大戦略類型インフォグラフィック
越境ECを加速するAI技術と業務効率化
ワサビのブースでは、言語や人手不足の課題を解消し、海外展開を加速する「WASABI SWITCH」と専用アプリ「StockSwitch」を体験できるコーナーが設けられた。業務効率化による出品作業の最大75%削減(2025年12月自社調べ)や、複数モールへの同時出品・在庫/受注一元管理など、EC運営の課題解決に特化した機能が注目を集めた。
- 国内外30以上のモールに自動翻訳で同時出品
- 出品・撮影・原稿作成の効率化
- 一括受注・配送管理による販路拡大
ブースで商談を行うスタッフの様子
来場者からは大手ブランド事例や海外戦略への関心が高まったとの声が多数寄せられ、実際に具体的な海外展開や業務効率化の検討へとつながる場面も見られた。
代表の大久保裕史氏は「リユース業界は中古品販売から循環型経済を牽引するRe commerceへ進化している。日本の高品質なリユース品をテクノロジーで世界へ広げたい」とコメントした。
リユース変革と越境ECの成長機会
世界規模でリユース市場が急拡大する中、日本企業の競争力強化には「ブランド体験」と「業務効率化」の両立が不可欠。Re commerce戦略や越境ECソリューションの活用が、今後の持続的成長に寄与する可能性が高い。