デュオキャンプ拡大、ビギナー増加、車中泊定着、多様化するキャンプ需要を逃さないEC戦略
キャンプ需要の多様化が進む中、ECサイトの販売戦略に変化が求められている
株式会社これからは2026年10月28日、アウトドア・キャンプ用品のEC事業者向けに無料ウェビナーを開催する。日本オートキャンプ協会の「オートキャンプ白書2026」によれば、2025年はデュオキャンプの広がりが顕著で、5年ぶりにビギナーが増加。車中泊も定着し、同じ消費者がソロ、デュオ、ファミリーとスタイルを使い分けるようになった。こうした変化は、ECサイトにおける商品の見せ方に影響を与えている。
使用シーン別の道具選びを示す図解、従来の層分けからの転換を提示
購入場所の最多は実店舗、ECが担うべき役割とは
アウトドアショップOrangeとNEXER Groupが2026年8月に実施した調査によると、キャンプを始めるハードルとして「道具一式の初期費用が高い」が48.0%、「道具の種類が多く選び方が難しい」が26.0%、「何から揃えればよいか分からない」が20.4%を占めた。また購入場所は「アウトドア専門店・大型スポーツ店の実店舗」が59.6%で最多。実物を見て店員に相談したいというニーズが強い一方、ビギナー増加とスタイルの多様化により、ECサイトでも使用シーンを想起させる情報提供が不可欠になっている。
アウトドア用品の購入場所割合、実店舗利用が最も多い結果を示す
4社の専門家が語るEC戦術の最前線
ウェビナーでは、ECサイト設計、レンタルEC、顧客体験向上、中国越境ECの4テーマを、各分野の専門家が解説する。登壇者と内容は以下の通り。
川村拓也(株式会社これから)「商品との“出逢い”を“購入”に繋げるECサイト設計」
従来はECで調べて店舗で購入する流れが一般的だったが、最近ではECだけで購入まで完結させるガレージブランドが成長。小規模でも実践できる改善の考え方を紹介する。
山川綾野(株式会社ロックウェーブ)「買う前に試したいを叶えるレンタルEC」
初期費用や保管場所の課題からレンタル需要が高まっている。キャンプ場や施設での貸出ニーズを取り込む仕組みづくりを解説する。
扇谷洋平(awoo株式会社)「同じギアでも利用シーンで選ぶ基準が違う」
アウターやシューズもキャンプ、登山、フェス、街歩きで必要な機能が異なる。カテゴリーやブランド起点ではない、シーン別の横断提案をECで実現する手法を大手ブランドの取り組みから紹介する。
坂口幸太郎(株式会社スクロール360)「日本ブランド人気が急上昇する中国アウトドア市場」
中国市場では日本ブランドへの信頼が高まっており、越境ECの可能性が拡大。参入障壁や需要動向を踏まえた戦略を解説する。
株式会社これから 執行役員 川村拓也
株式会社ロックウェーブ 山川綾野
awoo株式会社 扇谷洋平
株式会社スクロール360 坂口幸太郎
EC事業者にとっての参加意義
ウェビナーは無料で、Zoomによるオンライン開催。対象はアウトドア・キャンプ用品のEC担当者や、小規模ブランドで大手事例を自社に応用したい事業者。スペックだけでなく使用シーンを伝えるサイト設計やレンタル導入、中国市場進出など、具体的な施策を持ち帰ることができる。申し込みは公式サイトから。
シーン訴求へのシフトが鍵
キャンプスタイルの多様化により、ECサイトは単なる商品スペックの羅列から脱却し、使用シーンを想起させる情報設計が競争力を左右する。レンタルECや越境ECの事例も含め、本セミナーは中小事業者でも実践可能なヒントを提供する。市場データが示す実店舗志向の強さを踏まえ、いかにECで信頼を得るかが今後の焦点となる。