国内ECメルマガ実態調査2026、ワンクリック配信停止は9割対応 歓迎メール特典は1.3%
4,258ブランドのメールを分析、メルマガ図鑑が実態調査を公開
SweetLeap株式会社が運営する競合メルマガデータベース「メルマガ図鑑」は、国内ECブランド4,258社から届いた7,621通のメールを集計した「国内ECメルマガ実態調査2026」を2026年10月10日に公開した。調査対象は2026年9月27日〜10月10日に受信したメールで、定期配信1,156ブランド・3,103通、歓迎メール3,980ブランド・4,066通を含む。調査では、配信停止の仕組みや送信設定、登録特典、配信時間帯などの実態が明らかになった。
ワンクリック配信停止は9割超、DKIM署名も8割超が対応
定期配信が届いた1,156ブランドのうち、ワンクリック配信停止に対応していたのは1,045ブランド(90.4%)に上る。また、送信元ドメインの署名(DKIM)が確認できたブランドは1,025ブランド(88.7%)で、両方とも対応済みのブランドは82.4%だった。この結果から、大多数のEC事業者がユーザー体験とメール到達性の両立を重視していることが分かる。
ワンクリック配信停止やDKIM署名の対応率を比較した横棒グラフ
歓迎メールでの登録特典提示はわずか1.3%、割引額中央値は500円
登録直後に届く歓迎メールについて分析したところ、割引やクーポンの登録特典を案内していたのは3,980ブランド中53ブランド(1.3%)にとどまった。送料無料を案内したのは4ブランド、ポイント付与は6ブランドだった。特典の割引額中央値は500円、割引率の中央値は10%。最も多い割引額は500円(13ブランド)、次いで300円(9ブランド)、1,000円(6ブランド)の順。割引率では5%と10%が各6ブランドで最多だった。
歓迎メールで案内された割引額の分布、500円が最多
定期配信は18〜20時台に集中、金曜配信が最多
定期配信3,103通の送信時刻を分析した結果、18時台が15.6%で最多。18〜20時台の3時間で全体の39.8%を占めた。曜日別では金曜日が26.3%で最も多く、木曜日、水曜日が続く。また、割引率を打ち出した定期配信717通の割引率中央値は20%で、10%台が36.3%と最多。件名に使われる言葉では「限定」が13.9%、「OFF」が12.7%、「本日」が8.6%と続く。
定期配信の送信時刻上位、18〜20時台に集中
実務に生かせる競合分析データベース「メルマガ図鑑」
メルマガ図鑑は、実際に届いたメールを新着順、ブランド別、イベント別、キーワードで検索できるデータベース。ブランドごとの過去配信を件名やデザイン、配信日時とともに一覧できる。ハロウィンやブラックフライデーといったイベント前に各社の案内を比較するなど、マーケターが自社施策の参考にする用途を想定する。現在は無料の先行テストユーザーを募集しており、会社名または屋号とメールアドレスで申し込める。
メルマガ図鑑の新着メール一覧画面、複数ブランドの件名とデザインを並べて確認
競合ベンチマークの新たな手法に
本調査は、ECメルマガの業界標準を定量的に示す貴重なデータである。特に歓迎メールでの特典提示が1.3%と低いことは、多くのブランドが登録直後の顧客接点を活用できていない可能性を示唆する。一方、ワンクリック配信停止の普及率90.4%は、ユーザー離脱のハードルを下げることが業界標準になりつつある証左と言える。メルマガ図鑑のような実メールベースの分析ツールは、競合の戦略を具体的に把握する手段として、今後のECマーケティングにおいて重要性を増すだろう。