中古品受容が拡大、節約意識と価格上昇が背景に

中古品受容が拡大、節約意識と価格上昇が背景に

創作品モール「あるる」(株式会社システムリサーチ)が全国の20~60代の男女400名を対象に実施したアンケート調査により、中古品(リユース品)に対する消費者の意識変化が明らかになった。以前と比べて「中古品でもよい」と思う商品が増えた人は15.8%で、約6人に1人に相当する。一方で減った人は6.0%にとどまり、中古品受容が緩やかに拡大している実態が浮かんだ。

中古品意識の特集全国400名調査の要点をまとめたインフォグラフィック、増えた割合と主要理由を強調

受容拡大の理由、節約意識と価格上昇が上位

「中古品でもよい」商品が増えたと回答した層に理由を複数回答で尋ねたところ、「節約を意識するようになったから」が65.1%で最多。次いで「新品の価格が高くなったから」が60.3%、そして「中古品の品質に抵抗がなくなったから」が42.9%と続いた。価格面への関心の高まりに加え、中古品の品質に対する心理的ハードルが下がっていることも、受容拡大の一因とみられる。

増えた理由グラフ中古品を受け入れるようになった理由を示す項目別棒グラフ、節約意識が最多

ジャンル別で検討率に差、本・漫画が6割

6つの商品ジャンルについて、中古品を購入候補として「積極的に検討する」「状態や価格によっては検討する」と回答した割合を合計したところ、最も高かったのは「本・漫画」で60.5%。以下、「ゲーム・おもちゃ」40.5%、「家具・インテリア」38.5%、「衣類・ファッション」36.3%、「スポーツ・アウトドア」34.5%、「家電・デジタル機器」29.8%と続いた。

商品ジャンル別検討率商品ジャンル別の中古品検討割合を示す積み上げ棒グラフ、本・漫画の検討率が高い

ジャンルによって検討率に2倍以上の開きがあり、特に家電・デジタル機器は中古品への抵抗感が強いことが分かる。新品を選びたい理由として「故障や劣化が心配」が62.3%で最多、次いで「衛生面が気になる」46.0%、「傷や使用感が気になる」43.1%となり、機能面や衛生面への不安が新品志向を支えている。

新品志向の理由新品を選ぶ理由を示す棒グラフ、故障や衛生面への不安が上位にある状況

中古品市場への示唆と販売戦略のポイント

調査結果は、消費者の節約志向と物価上昇が中古品市場の追い風になっている一方、商品ジャンルによっては品質や衛生面への懸念が依然として大きな壁であることを示している。中古品販売事業者にとっては、価格の魅力だけでなく、状態や動作確認の結果、クリーニングの有無、保証内容などを明確に伝えることで、購入者の不安を軽減できる可能性がある。

価格と信頼で中古品市場の成長へ

本調査は、節約意識と新品価格の高騰が中古品需要を押し上げ、消費者の約6人に1人が中古品受容を拡大している実態を明らかにした。しかし、家電やデジタル機器など機能面への不安が強い領域では、情報開示や保証の充実が購買促進の鍵となる。EC事業者は価格訴求に加え、状態や安心感を伝える丁寧なコンテンツ設計が求められる。

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