海外ECハンドブック2025発刊で探る世界EC市場の最新動向

海外ECハンドブック2025発刊で探る世界EC市場の最新動向

世界30カ国・地域のEC市場データを集約した書籍登場

トランスコスモスは、世界のEC市場に関する最新データと分析をまとめた『海外ECハンドブック2025』(インプレス刊)を発刊した。グローバルEC業界の現状や今後の展望を、30の国と地域を対象に網羅的に解説している。

2024年の世界B2C EC市場規模は約7.5兆ドル

同書によれば、2024年の世界B2C EC市場規模は7兆4,963億ドル(約1,087兆円)に達し、前年比114.5%と引き続き成長基調が継続している。一方、パンデミック後の急成長に比べ成長率はやや鈍化し、特に成熟市場でその傾向が強い。今後は年平均7.6%の成長が見込まれ、2034年には15兆5,692億ドル(約2,258兆円)規模まで拡大すると予測されている。

世界EC市場規模グラフ2017年から2034年までの世界のEC市場規模と成長率推移

アジア太平洋地域が成長を牽引 新興国の台頭も鮮明に

地域別で見ると、アジア太平洋が最大規模を維持し、インドや東南アジアなど新興国の市場拡大が顕著。欧州はグローバル平均をやや下回る伸びにとどまったが、依然として二桁成長を記録している。中東・アフリカ地域も規模は小さいながら高成長を続けている。

消費行動の変化とAI・ソーシャルコマースの進化

世界的なインフレや景気の先行き不透明感から「スマート消費」志向が高まり、コストパフォーマンス重視の傾向が強まっている。動画やライブ配信を活用したバイラル消費も拡大し、ソーシャルコマースの進化が顕著だ。さらに、生成AIやAIエージェントの導入が進み、購買体験や業務効率化への寄与が期待されている。

越境EC市場構造の変化と新たな参入支援

越境EC市場では、中国発の低価格直送モデルから、現地在庫型ローカルフルフィルメント拠点への移行が進行。規制強化やCX(顧客体験)改善の必要性が、各国での運営体制見直しを促している。

海外ECハンドブック表紙世界のEC市場データを網羅した書籍『海外ECハンドブック2025』表紙

海外展開や越境EC参入に有用な実務データを収録

本書は、世界主要30カ国・地域の市場データや消費動向、越境EC市場規模の推移、利用者数ランキング、各国のEC市場環境比較表など実務に直結する情報を幅広く掲載。海外ECや越境ECへの参入を目指す企業にとって、戦略立案や市場分析の手がかりとなる。

ECグローバル戦略の意思決定を後押し

世界規模でEC市場の成長が続く一方、消費者行動や市場構造の変化、AI技術の進展が新たな競争要因となっている。こうした中で国際展開を目指す企業は、各国の最新市場データを把握し、柔軟な戦略転換が不可欠となる。実務に即した情報集約が進むことで、日本企業のグローバルEC戦略の意思決定を後押しする効果が期待される。

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