タッチ決済利用者の4割超が決済エラー経験 消費者調査で判明

タッチ決済利用者の4割超が決済エラー経験 消費者調査で判明

クレジットカード決済における消費者のエラー実態調査

株式会社YTGATEが2025年12月に実施したオンラインショッピング利用者1,007名を対象とした調査で、タッチ決済や2回目以降の支払い、日本発行カードの海外利用時におけるエラーやトラブルの発生状況が明らかになった。調査結果は、EC事業者や加盟店にとって決済環境の改善余地を示唆する内容となっている。

タッチ決済ユーザーの45.2%がエラーを経験

調査対象者のうちタッチ決済(非接触決済)を利用したことがある人は全体の約65%(n=649)。そのうち45.2%が決済エラーを経験しており、主な原因として通信エラー(58%)、店舗端末の不具合(33.5%)、カード自体の不良(25.3%)が挙げられた。

決済エラー経験割合グラフタッチ決済利用者のうち、決済エラーを経験した人の割合 決済エラー原因棒グラフタッチ決済時に発生したエラーの主な原因

2回目以降の支払いにもエラーが発生

オンラインで切符購入などを行った際、「最初は問題なく購入できたのに、2回目以降の支払いでエラーになった」との回答は全体の23.3%に上った。エラーが発生した購入内容としては、旅行関連(38.3%)、定期券や回数券(36.6%)、交通系チャージ(30.7%)が多かった。

2回目以降決済エラー経験オンライン切符購入時、2回目以降の支払いでエラーを経験した人の割合

海外利用時のトラブルも2割超

日本発行クレジットカードを海外で利用した際にトラブルを経験した人は全体の23.0%だった。トラブル時の対応としては、手持ちの現金支払い(53.9%)、別のカード利用(38.8%)、現地ATMで現金引き出し(28.9%)が主だった。

海外カード利用トラブル円グラフ日本発行クレジットカードの海外利用時トラブル経験割合

エラーによる売上機会損失と継続課金への影響

今回の調査から、消費者が理由を把握しにくいエラーが複数の場面で発生し、購入断念や他サービスへの流出を招く可能性があることが示された。とくに継続課金型サービスでは、決済が停止しても利用者が気づきにくいケースがあり、サービスの継続利用にも影響が広がる。

EC決済環境の信頼性向上が喫緊の課題

クレジットカード決済におけるエラーやトラブルの発生は、消費者体験の悪化やEC・リアル店舗の売上機会損失につながっている。安全性確保と利便性向上の両立に向けて、端末インフラや判定ロジックの改善、事業者間の連携強化が今後の決済環境整備の主要テーマとなる。

広告