ものづくり企業向け越境ECワンストップ支援サービス提供開始
ものづくり企業が直面する海外展開の課題
株式会社ワサビと菊水産業が設立した合弁会社「株式会社てとて」は、2026年1月15日より、ものづくり企業に特化した越境ECワンストップ支援サービス「てとてLinks」の提供を開始する。サービスは、同社のECシステム「WASABI SWITCH」を基盤とし、初期費用0円・英語不要・国内倉庫に商品を送るだけで、煩雑な多言語対応や国際配送手続きを一括で解決する仕組みが特徴だ。
世界の越境EC市場規模が2019年から2026年にかけて大幅に拡大する予測グラフです。
近年、日本の伝統工芸や高品質な製品への海外需要が高まる一方、中小ものづくり企業や個人事業主は多言語対応の難しさや国際配送・通関手続きの複雑さなどから、デジタル化の波に乗り遅れている。こうした現状が、成長する越境EC市場への参入障壁となっていた。
WASABI SWITCHがもたらす業務効率化
「てとてLinks」は、ワサビの開発する「WASABI SWITCH」のAPI連携機能を活用し、複数の海外ECモールへ同時出品が可能。2026年以降は対応モールを最大8社まで拡大予定で、マルチチャネル展開による販売機会の最大化を実現する。
WASABI SWITCHの出品・在庫管理画面のスクリーンショットです。
- 多言語商品説明文の自動生成
- 為替変動にも対応した価格調整
- 複数ECサイトの在庫リアルタイム管理
これらの機能により、担当者は煩雑な出品・管理作業から解放されるため、本来の製品開発や品質向上に集中できる。
初期費用ゼロと小ロット対応で参入障壁を低減
「てとてLinks」は初期費用・出品掲載料ともに0円でスタートでき、国際配送の手続きや関税対応も委託可能。商品1個から国内の指定倉庫に送るだけで海外発送が実現するため、在庫リスクを抑えたテストマーケティングも行いやすい。
てとてLinksを使った越境EC出品から海外発送までの流れを示す図解です。
越境ECインフラとして今後を展望
株式会社ワサビは今後、越境EC対応モールの拡大に加え、海外展示販売会やポップアップストアでの現地展開も視野に入れる。デジタルとリアルを組み合わせることで、国内ものづくり企業の海外進出を一層後押しし、持続可能な産業・文化循環への貢献を目指す。
中小製造業の越境EC参入を後押し
世界的な越境EC市場の拡大が続く中、てとてLinksのようなノーリスク・ワンストップ型の支援サービスは、日本の中小ものづくり企業にとって海外展開のハードルを大きく下げる存在となる。今後、地域産業の国際化や新たな市場開拓のインフラとしての役割が期待される。