越境EC物流10年と市場成長の変遷
ECMSジャパン創業10周年が映す越境EC市場の進化
2026年1月、越境EC物流を展開するECMSジャパンが創業10周年を迎えた。2016年の創業以来、同社は日本発の越境EC物流を支え、コスト最適化やネットワーク拡大を強みに事業を拡大してきた。10年間の市場変化と同社の歩みは、今後の越境ECの発展方向にも示唆を与える。
世界的な越境EC市場の急成長と日本の存在感
この10年で越境EC市場は、デジタル技術・決済インフラの発展、販売チャネルの多様化を背景にグローバルで大きく成長した。日本の越境EC市場規模も右肩上がりに拡大し、日本製品への信頼を背景にアジアや北米を中心に海外需要が拡大している。

一方で、米国向け取引の関税制度変動など国際情勢によるリスクも顕在化するなど、事業運営には柔軟な制度対応力が問われる時代に移行している。
物流競争の質が高度化 市場は次の成長フェーズへ
市場拡大とともに、各国の通関・関税制度対応やオペレーション品質の差が競争優位性を左右する時代となった。リスク分散やハイブリッド型物流、データ活用による可視化・改善などが持続的成長のカギとされる。
足元では円安やインバウンド需要、AIなどの技術進化を追い風に、日本発越境ECのさらなる成長も期待される。
ECMSジャパンの10年 変化と挑戦の歩み
2016年に日本橋人形町の小さな事務所から始まったECMSジャパンは、仕向地拡大やネットワーク強化、サービス機能の拡充によって“物流界のLCCモデル”を構築。ローコストと高品質の両立を目指し、進化を遂げてきた。

10周年の節目で特設サイトも公開
10周年を記念し、これまでの進化やサービス価値を伝える特設サイトを公開。「低コスト」「多様なネットワーク」「シンプルなオペレーション」の3つのバリューを軸に、同社の10年の歩みが紹介されている。
次の10年へ 物流の総合力と柔軟性を重視
代表取締役の小松英樹氏は、変化の激しい越境EC市場で「物流をコストではなく、価値創造の領域」と位置付け、より戦略的で柔軟な物流設計の重要性を強調する。直送型と在庫型を組み合わせたハイブリッド物流や、情報・ネットワークを統合した総合力の強化が今後の成長のカギとなるとしている。

ECMSジャパンの事業概要
ECMSジャパンは、グローバルネットワークとIT技術を活かし、エクスプレス・フォワーディング・ロジスティクスの3本柱で越境EC物流サービスを展開。ローコストかつ高品質な配送、シンプルなオペレーションで成長市場のニーズに対応している。
