メルカートによるAIエージェント一体型DWH基盤構築
AIが分析から実行までを一貫支援する新基盤
クラウドECサイト構築プラットフォーム「メルカート」を展開する株式会社メルカートは、日本国内のECカートシステムで初となる、AIによる分析・提案・実行支援を一体化した「AIエージェント一体型DWH基盤」を開発した。EC担当者は自然言語でAIに問いかけるだけで、売上課題の特定から施策提案、管理画面上での実行までをシームレスに進められる。
AIが分析・提案・実行までを支援するDWH基盤の流れを図解したインフォグラフィックです。
データ活用の壁をAIが突破
EC運営現場では膨大な注文データやアクセスログが蓄積されているものの、十分な分析や施策実行に結びつかない課題があった。従来は担当者の経験や勘に依存しがちで、BIツール導入後も“分析と実行の断絶”による非効率が残っていた。新基盤は構造化データとAIの連携により、データリテラシーや専門スキルの有無を問わず、AIのアシストで仮説検証から実行まで一気通貫で実現できる点が特徴だ。
AIによる実務直結型プロセス
- 売上課題の自動特定:AIがセッション数・客単価・CVR等を解析し、ボトルネックを提示
- 分析結果に基づく改善案のシミュレーション提示
- AI提案施策の自動実行(会員グループ作成や関連商品設定など)
担当者は「5月の売上課題は?」など日常会話でAIに問いかけ、得られた提案の中から戦略に合った施策を選択、指示一つでシステム内実行まで完結できる。
セキュリティと分析精度の両立
本基盤は、個人情報保護の観点から氏名や詳細な住所を除外(都道府県レベルに匿名化)しつつ、会員IDやエリア特性を保持し、1stパーティデータによる高精度な顧客分析を実現。自社専用DWHで注文・アクセス・会員情報等を安全に統合し、Googleアナリティクスでは把握できない深いインサイト抽出も可能となっている。
ECプラットフォームとしての事業成長支援
「メルカート」は中堅・大手企業向けにデータ統合とAI活用をワンストップで提供。AIエージェントによる業務効率化とパーソナライズド施策で、導入企業の平均売上成長率480%を記録するなど高い事業インパクトを示している。LTV向上を目指したCRM機能や、年間240件の機能アップデートといったサポート体制も強化し、顧客満足度97%といった評価も得ている。
株式会社メルカート代表取締役 渡邉章公氏のポートレート
代表取締役の渡邉章公氏は「AIの進化により、今後はSaaSを組み合わせる時代からデータ活用を軸とする時代へ移行する。高品質なゼロパーティ・ファーストパーティデータをDWHに集約し、加速するAI活用を可能にするCXプラットフォームを目指す」とコメントしている。
AI主導のデータ活用がEC競争力を左右
AIがデータ分析から実行までを一体化することで、EC事業者は専門スキルに依存せず迅速なPDCAを回せるようになる。リテラシー格差を超えて全社的なデータ活用を推進できる新基盤は、中堅・大手ECの成長・LTV最大化に大きなインパクトをもたらすだろう。