生成AIによるEC向けパーソナライズドマーケティング提供開始
ELEMENTSがCoordwareをリリース パーソナライズドAIでECの顧客体験を強化
株式会社ELEMENTSは、EC事業者向けの生成AIエンジン「Coordware」の提供を開始した。個人単位での趣味嗜好分析により、コンテンツ制作や商品レコメンドの自動化を実現する。大手アパレル企業TSIによる導入も決定しており、EC分野におけるパーソナライズドマーケティングの拡大が期待されている。
EC事業者がCoordwareを活用し、ユーザー行動情報をAIで分析しパーソナライズドコンテンツを生成する仕組みを図解。
個別最適化でユーザー体験を向上
Coordwareは、EC事業者が保有するユーザーの行動・購買情報をAIで解析し、記事や商品レコメンド、商品説明文などのコンテンツを自動生成する。ユーザーごとの嗜好を反映できる点が特徴で、これまでコスト面などの理由で難しかった高度なパーソナライズも低コストで実現可能とする。
- 記事コンテンツの自動生成
- ユーザーごとの商品レコメンド
- パーソナライズされた商品説明文
また、ユーザーの趣味嗜好分析用アプリケーションも併せて提供し、データ取得が課題となる事業者にも柔軟に対応できる仕組みとなっている。
従来のマーケティング手法とCoordware導入後のAIによるコーディネート提案の違いを比較した図。
企業ごとに最適化可能なAIエンジン
Coordwareは導入企業ごとにAIの学習内容を最適化できる設計で、低コストながら各社の要望やユーザー属性に合わせたアウトプットを生成する。長年の画像認識・機械学習技術や、オンライン本人確認「LIQUID eKYC」でのデータ解析実績、高水準のセキュリティ基盤を活かし、信頼性と精度の高いサービスを提供する。
TSIのECモールでAIコーディネート検索サービス導入
アパレル大手TSIは、2024年3月より自社ECモール「mix.tokyo」でCoordwareを導入。新サービス「Style Compass」としてAIによるコーディネート検索を開始した。ユーザーが年齢や体型などのプロフィール情報を入力すると、AIが最適なコーディネート画像を生成・提案。そのコーディネートに合う商品をサイト上で即座に検索できる。
ブランド横断型のコーディネートやシーン別検索に対応しており、購入に迷うユーザーの離脱防止や商品詳細ページへの遷移率向上を目指す。サービス開始後、利用ユーザー数やページビュー数は順調に増加しているという。
Style Compassを使ったユーザー情報入力からAIによるコーディネート提案、商品検索までの流れを示すイメージ図。
製造・小売・ライフスタイル分野にも展開へ
ELEMENTSは今後、アパレル領域だけでなく家電や家具、インテリアといったライフスタイル分野にもCoordwareの展開を進める方針を示している。ユーザー分析後のレコメンドデータや商品紹介文などの自動生成機能を強化し、EC事業者のマーケティング高度化を支援する。
ECパーソナライズ市場拡大とAI活用促進
Coordwareの登場により、従来コストや開発リソースの壁があったパーソナライズドマーケティングが中小EC事業者にも広がる可能性が高まる。AIによる個別最適化が顧客体験やLTV向上に寄与し、EC業界全体の競争力強化につながると考えられる。