スーパーデリバリー2025年1月~3月仕入れ価格動向レポート異常高騰と多様化する価格二極化
2025年1月~3月仕入れ価格動向レポート発表
卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を運営するラクーンコマースは、2025年1月~3月の主要カテゴリ別仕入れ価格動向レポートを公表した。2019年を基準とした価格指数を用い、前期(2024年10月~12月)や前年同期(2024年1月~3月)との比較を通じて、仕入れ価格の二極化・多様化が鮮明になったことが明らかとなった。
カテゴリごとの仕入れ価格指数を年度別に比較した棒グラフ。価格動向の推移が一目で分かります。
米の異常高騰と生活カテゴリの上昇
2025年1月~3月において、仕入れ価格が特に上昇したカテゴリは「米」で、2019年比+170.2%、前期比+66.4%、前年同期比+110.0%と異常な高騰を記録した。生活関連では「ベビーウェア・小物」(2019年比+100.8%)、文具・事務用品(+42.1%)なども高水準を維持した。文具・事務用品や傘・日傘は年度末や新年度、季節要因による需要増が価格上昇の要因とみられる。
DIY・ホビーなど反動で下落傾向
一方で「キャンプ・レジャー用品」(前期比-16.2%)、「ホビー」(-14.0%)、「DIY用品」(-13.4%)などはコロナ禍需要の反動や季節調整で価格が下落した。アパレル関連でもトップス(-9.0%)、ワンピース・ドレス(-5.9%)、スマホケース(-5.6%)などが低下傾向を示している。防災用品は前年同期比-12.0%と、能登半島地震後の一時的需要増の反動がみられる。
価格動向の多様化と事業者への影響
価格動向はカテゴリごとに「上昇」「低下」「安定」と三分され、2019年比では多くのカテゴリが依然高水準だが、前期や前年同期比では横ばい・低下するケースも目立つ。原材料価格の高騰、エネルギーコスト、為替の変動など複数要因が絡み、仕入れ事業者にとって利益圧迫と戦略見直しが求められる状況が続いている。
柔軟な戦略と情報感度が重要
価格上昇カテゴリでは価格転嫁や仕入先分散、代替品検討などリスク分散策が求められる。安定・低下カテゴリでは差別化や販促強化、在庫最適化による収益性向上の機会も広がる。原材料・為替・国際市況の情報を日常的に把握し、変化の兆しを捉えた戦略修正が今後も重要になる。
調査方法とスーパーデリバリーの概要
本レポートは「スーパーデリバリー」における商品取引データをもとに、ジャンル別仕入れ価格指数(2019年平均価格=100)を算出し、主要カテゴリの動向を分析している。商品掲載数は約186万点、国内外の事業者が利用し、仕入先拡大や効率化を実現している。
価格二極化と戦略見直しの必然性
仕入れ価格が高水準を維持するカテゴリと反動で下落するカテゴリの二極化が進み、事業者は継続的なデータ観測とカテゴリごとの柔軟な戦略構築が不可欠となっている。今後の市場変動に対応するためには、情報感度と経営判断の迅速化が競争力の鍵となる。