Amazon運用代行会社がAI内製化研修を10月提供、DXPO東京で先行公開

Amazon運用代行会社がAI内製化研修を10月提供、DXPO東京で先行公開

Amazon運用代行会社が「代行しない」サービスを開発

株式会社ウェルボンは、Amazon広告運用を自社で内製化するための研修サービス「Amazon広告AI内製化パック」を2026年10月より提供開始すると発表した。従来の運用代行とは逆に、事業者が自らAIツールを使って広告データを分析・調整できるようになることを目指す。このサービスは、8月20日・21日に東京ビッグサイトで開催される「EC・通販DXPO 東京’26【夏】」で先行公開される。

250社以上の支援から生まれた新たな選択肢

ウェルボンは2018年からAmazon運用支援サービス「Sales Doctor」を展開し、これまで250社以上の出品事業者を支援してきた。その中で、「広告運用を外部に任せているが判断理由が社内に残らない」「自社で見たいが時間がない」といった声が多く寄せられたという。この課題に対し、同社はAmazon広告データをAIで直接扱える「Amazon Ads MCP」の登場を受け、自社開発のAIエージェント(MCP)を活用した研修プログラムを考案した。

MCPを介してAIが広告データと連携

接続フロー図

Amazon広告データがMCPを経由して社内AI(Claude/Codex)に接続される仕組み

研修では、Amazon Ads MCPをClaudeやCodexといったAI環境に接続し、日本語での会話形式で広告データの分析から調整までを行えるようにする。ウェルボンは自社の運用でこの手法を実践しており、その型をそのまま事業者に提供するとしている。

個別ハンズオン研修の詳細

「Amazon広告AI内製化パック」は、1名あたり220,000円(税込、サービス開始特別料金)の10時間個別ハンズオン研修。3ステップ構成で、STEP 01では自社PC内のAIと会話できる状態に接続・安全設定を行い、STEP 02で実際のデータを使った分析・改善実践、STEP 03で日常業務で使えるAI運用の型を完成させる。受講には事前のAmazon広告API利用申請が必要だが、同社が手順書と個別案内でサポートする。また、厚生労働省の人材開発支援助成金を活用すれば、受講料の最大75%が助成対象となる可能性がある(実質負担55,000円/名の試算例も示されている)。

DXPO東京で実機デモを公開

展示会での実機デモの様子をイメージさせるアイコン

EC・通販DXPO東京のウェルボンブース(小間番号20-5、西3ホール)では、新サービスの実機デモンストレーションと個別相談を実施。AIに日本語で話しかけ、Amazon広告データを分析する様子をその場で見ることができる。また、8月21日14時10分からは、イデアルファーロ株式会社との共催セミナー「Amazon運用×AI最前線セミナー AIエージェント活用で広告・分析を劇的に効率化する」を開催。実際の広告アカウントを使った実演デモとMCPの解説を行う。

セミナー登壇写真

セミナー登壇者と聴講者の様子

代行から内製化へのシフトが示す市場変化

ウェルボンが「運用代行」から一転して「内製化支援」に舵を切った背景には、AIエージェントの実用化がEC運用の効率を劇的に高める可能性があるという判断がある。250社以上の支援実績を持つ同社が、自社開発のMCPを活用した実践的な設計で研修を提供する点は、中小事業者にとってAI導入の大きなハードルを下げるだろう。特に人材開発支援助成金の活用で実質負担を抑えられる点は、リソース不足の事業者に追い風となる。この動きは、Amazon運用市場において、外部委託と自社運用の二択ではなかった新たなビジネスモデルを提示しており、業界のDX推進を加速させることが期待される。

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