Stailerによる小売現場向けAI・DXプラットフォーム展開

Stailerによる小売現場向けAI・DXプラットフォーム展開

小売業の現場課題に応えるStailer新戦略

株式会社10Xは、主力サービスのStailerを従来のネットスーパー特化型から、小売現場全体のDXを推進するAI活用型マルチプロダクトプラットフォームへと進化させる新戦略を発表した。2025年中に5つのプロダクトを展開し、業界の課題である人手不足や生産性向上に本格的に対応する。

人手不足・生産性低下が深刻化する小売業界

国内スーパーマーケットの90%以上が人手不足を経営課題と認識している中(スーパーマーケット白書2024)、仕入原価の上昇や働き手不足が事業継続性を脅かしている。ネットスーパーのような一部業務のデジタル化に留まらず、発注や価格設定、MD(マーチャンダイジング)、販促など現場業務全体の抜本的なDXが急がれている。

Stailer導入企業の成長実績

Stailerは2020年の提供開始以降、全国13社のスーパー・ドラッグストアに導入。流通総額は年数百億円規模へ成長し、導入企業の流通総額成長率は市場平均(+10.5%)を大きく上回る+56.7%を記録している。さらに、採算性にも寄与し複数企業で黒字転換を実現した。

導入企業成長グラフStailer導入企業の年間GMVや市場成長率比較を示す棒グラフ。導入企業の成長が市場を大きく上回る。

AIを活用したマルチプロダクト化と基盤強化

10XはStailerを「ネットスーパープラットフォーム」から「小売DXをまるごと支えるプラットフォーム」へと進化させる。粗利創出・業務改善・データ運用など経営課題に対応する複数プロダクトを展開し、現場で即時にAI活用を可能に。共通基盤としてStailer IDやデータストアを導入し、各プロダクト間でのデータ連携と利活用も推進する。

データ統合基盤図Stailerのプロダクト群と基盤の連携イメージ。各業務領域のデータ統合による経営課題解決を図る。

新プロダクト群の概要と提供予定

  • Stailer AI発注(2025年7月): 売上・天候・販促情報等をAIが解析し、最適な発注を自動提案。業務属人化や手作業負荷を解消し生産性向上に寄与。
  • Stailer AIプライシング(2025年冬): 価格・在庫・販売実績をもとにAIが粗利益目標達成に向けた最適価格を算出。全商品単位で価格弾力性を分析し利益最大化を支援。
  • Stailer MD(2025年冬): 小売・卸・メーカー間のMD(商品・売場・販促)データを標準化・統合し、業界全体のデータ利活用を促進。
  • Stailer OMNI(2026年春): 店舗IDやポイント、購買履歴をネットスーパー/店舗/アプリ横断で統合。OMOアプリとして一貫した顧客体験を実現。
リリース予定タイムラインStailerシリーズのリリース予定タイムライン。順次プロダクトを拡充予定。

ブランドリニューアルと今後の展望

新ブランドコンセプトは「データとデジタル技術で未来を切り拓くリーダー」。ネットスーパー領域を超え、小売業全体を支える存在を強調。新ロゴには旗をモチーフに成長と変化を表現し、公式サイトも刷新された。

小売現場DX競争の本格化とStailerの位置付け

Stailerのマルチプロダクト化およびAI活用は、慢性的な人手不足や生産性課題が深刻化する小売業界にとって転換期となる。データ基盤を軸に店舗業務全体の効率化・最適化を図る戦略は、今後の小売DX市場での競争優位性を左右する鍵となりそうだ。

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