スーパーデリバリー2025年10月~12月仕入れ価格動向レポート
2025年10月~12月の仕入れ価格動向をレポート
卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を運営するラクーンコマースは、2025年10月~12月期の仕入れ価格動向レポートを発表した。2019年を基準とした価格指数を用い、主要カテゴリごとの単価変動を分析している。
カテゴリごとの仕入れ価格指数の推移
急騰した米と季節需要で上昇する食品・アパレル
今期の最大のトピックは、米の価格指数が360.12と過去最高を記録した点だ。前期の落ち着きから一転して38.0%の急騰となり、2019年比で3.6倍に達した。新米流通期を過ぎても価格は高止まりしている。
また、トップス(+30.4%)、チョコレート(+30.1%)、ベビーウェア・小物(+24.6%)、ケーキ・スイーツ(+16.3%)が大幅上昇。トップスは冬物厚手ニット類、チョコレートはバレンタイン商戦とカカオ豆の世界的高騰、ベビーウェアは少子化下でのギフト需要や高機能素材品の取引増が主因とされる。ケーキ・スイーツはクリスマス・年末需要に加え、原材料高の転嫁が進んだ。
主要カテゴリの仕入れ価格指数一覧
防災用品・文具・DIYなどは季節要因で低下
一方、9月の需要が一服した防災用品(-13.7%)や文具・事務用品(-13.5%)、季節外れとなった傘・日傘(-20.0%)が大きく下落した。DIY用品も-13.7%と落ち込み、消耗品中心の取引への移行や消費者の節約志向が影響したとみられる。
価格上昇・低下カテゴリの特徴と小売事業者への影響
価格上昇カテゴリでは、食料品や冬物アパレルを中心にコストアップが続き、仕入れコストの圧縮が難しくなっている。セット販売や付加価値訴求など、単価上昇に対応した販売戦略の必要性が高まっている。一方、価格低下カテゴリでは、次シーズンを見据えた在庫確保や低価格を活用した集客策が有効となる。
調査概要
本レポートは、スーパーデリバリーにおける2025年10月1日~12月31日の取引データをもとに、ジャンル別仕入れ価格指数(2019年平均=100)を算出。指数は卸売段階での価格動向を反映しており、消費者物価指数や企業物価指数とは異なる点に留意が必要である。
価格動向の鮮明化と戦略転換の必要性
2025年10月~12月期は、生活必需品や季節商品のコスト上昇が顕著となり、卸・小売事業者には価格転嫁や付加価値提案による収益確保が求められる。一方、価格低下カテゴリでは仕入れ戦略や集客施策の見直しが有効となる。価格指数の変動は、2026年以降も原材料費や物流コストの影響が続く可能性を示唆しており、継続的なデータ分析と柔軟な経営判断が不可欠だ。