CommerceXホールディングスシリーズA資金調達と成長戦略
シリーズAで総額17.3億円を調達
CommerceXホールディングス株式会社は、シリーズAラウンドにて合計17.3億円の資金調達を完了した。今回の調達はエクイティとデットファイナンスの複合によるもので、リード投資家としてニッセイ・キャピタル、DUAL BRIDGE CAPITAL、New Commerce Ventures、三菱UFJキャピタルなどが参加した。
投資家陣と資金使途
- ニッセイ・キャピタル
- DUAL BRIDGE CAPITAL
- New Commerce Ventures
- 三菱UFJキャピタル
- 株式会社ハリズリー
- ごうぎんキャピタル
- 南都キャピタルパートナーズ
- 株式会社R6B
- SEVENRICH GROUP
調達した資金は主に、ブランド・小売事業およびリテールテックサービスのM&A推進、グループ経営基盤の強化、クラウド基幹システム「RECORE」の機能拡張に使われる。M&Aを通じた事業規模拡大とテクノロジー基盤の強化を両輪とし、次世代のリテールDXインフラ企業への成長を目指す。
M&A戦略とグループ経営体制の拡充
CommerceX HDは新品・中古、店舗・ECといった業態の垣根を越え、グループ全体で顧客・在庫・データ・オペレーションを横断活用する経営体制を構築。M&A後の統合・成長(PMI)にも注力し、過去にはM&A後に売上を最大10倍以上成長させた実績がある。今後は事業承継や成長加速、カーブアウトなど多様な背景を持つ企業との連携を拡大する方針。
「RECORE」基盤強化と採用強化
主力クラウド基幹システム「RECORE」は、すでに400社以上の小売・リユース事業者に導入されており、累計GMVは4,800億円に達する。今回の資金調達を受けて、機能拡張やUI/UX改善、外部連携を加速し、中長期でリテール事業者の競争力向上を図る。また、プロダクト開発やエンタープライズセールス、カスタマーサクセス、M&A・PMI推進など幅広い分野で人材採用も強化する。
IPOを見据えた管理体制の強化
ホールディングス体制のもとで財務・法務・内部統制などの管理基盤を強化し、グループ各社の業務プロセス統合・標準化を推進。これによりスピード感あるPMIとシナジー創出を可能にし、上場を目指したガバナンス体制の整備も進めている。
投資家コメントに見る評価
リード投資家であるニッセイ・キャピタルの堀田芽ノ世氏は、自己資本を軸に高い資本効率で事業成長を実現してきた点や、M&A後の統合・成長まで見据えた経営設計を高く評価。DUAL BRIDGE CAPITALの寺田修輔氏も、テクノロジーとM&A両輪の推進力に着目し、今後の成長可能性に期待を寄せた。
ニッセイ・キャピタル株式会社 シニアキャピタリスト 堀田 芽ノ世
株式会社Dual Bridge Capital 代表パートナー 寺田 修輔
New Commerce Ventures株式会社 代表パートナー 大久保 洸平
株式会社ハリズリー 取締役 猿川 雅之
そのほか、New Commerce Venturesやハリズリー、R6Bなど複数の投資家がCommerceXの現場実績や業界知見、成長性に対しコメントを寄せている。
CommerceX代表の展望
代表取締役の佐藤秀平氏は「実業とテクノロジーの両面で積み上げた実績をベースに、リテールDXの未来を切り拓く。調達は通過点であり、より多くの事業者やパートナーと共に成長を目指す」とコメントしている。
CommerceXホールディングス株式会社 代表取締役 佐藤 秀平
リテールDX市場での存在感拡大へ
CommerceXホールディングスは、自己資本によるM&A実績とテクノロジー基盤の強みを武器に、リテールDX市場で独自のポジションを確立しつつある。今回の17.3億円調達でグループ経営や基幹システムの強化、次世代人材の採用など成長ドライバーを一層強化できる見込み。IPOを視野に入れた経営基盤の整備も進み、リテール業界の変革を牽引する存在となるか注目される。