購買意向の醸成を再現可能にしたAI販売エージェントnattokuai正式リリース

購買意向の醸成を再現可能にしたAI販売エージェントnattokuai正式リリース

AIが実店舗の販売員の役割をECで再現

S-CANVAS株式会社は、EC事業者向けAI販売エージェント「nattoku.ai」の正式提供を開始した。nattoku.aiは、プロ販売員が顧客の購買意向を醸成するプロセスを解析し、AIに実装することで、ECサイトの接客品質の向上を目指す。

EC市場の成長とCVRの停滞

国内EC市場は22兆円超と拡大を続けているものの、平均CVR(購入率)は1〜3%、カゴ落ち率は70〜85%と長年大きな変化がない。一方で、実店舗では販売員の接客によってCVRは約20%に達しており、販売員不在がECの成果停滞の一因とされてきた。

「納得」の醸成プロセスをAIが再現

nattoku.aiは、顧客の「迷いの正体」を把握、比較軸や判断基準の整理、理由を伴う提案、納得感の形成、購入後の信頼というプロ販売員の接客プロセスを分岐ロジックで再現。数百以上の接客パターンをAIが制御し、顧客ごとの状況に応じた最適な会話を実現する。

  • 迷いの特定と整理
  • 比較軸・判断基準の明確化
  • 理由付きの商品提案
  • 納得感・確信の醸成
  • 購入後の信頼関係構築
実績データのグラフnattoku.aiの導入効果を示す実績データ。会話の深度や納得感、対話顧客の割合などがグラフや数値で可視化されています。

AI主導型ECへの構造転換の波

ChatGPTやGoogleなど大手プラットフォーマーもAIによるショッピング体験に本格参入し、消費者の購買導線がECサイトからAIプラットフォームへ移行しつつある。これにより、EC事業者は集客力低下と商品のコモディティ化という二重の課題に直面している。

ECの構造変化図ECの購買プロセスが従来型からAI主導型へ移行する構造変化を示す図。APIの向こう側に顧客が移る課題を解説しています。

nattoku.aiは、価格やスペックだけでなく、ブランドの世界観や商品の背景に基づいた「納得体験」をAIが再現し、EC事業者が独自の顧客体験を創出できることを強調している。

ゼロパーティデータの獲得と事業インパクト

AI経由の購買が進むことで、従来の行動ログやアクセス解析では把握できない顧客の意思決定プロセスが見えにくくなる課題が浮上している。nattoku.aiの対話型接客では、顧客が自発的に語る「ゼロパーティデータ」を収集でき、UI改善や商品開発、CRM施策の高度化につなげられる経営資産となる。

今後の展開とEC業界への示唆

nattoku.aiは今後、LINE以外のチャネルやWeb接客、主要ECプラットフォームとの連携、実店舗連携も視野に入れ、機能拡充を進める方針。AI販売エージェントがEC業界の接客構造を根本から変革する可能性が高まっている。

AI接客がもたらすEC新時代の競争軸

AI販売エージェントの普及により、EC事業者の競争軸は単なる商品や価格から、顧客体験の質やゼロパーティデータの活用力へとシフトしつつある。nattoku.aiのような仕組みが標準化すれば、ECサイトの価値は「納得感の設計」と「体験データの資産化」によって再定義されるだろう。

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