Nint調査 EC事業者の7割が生成AI精度に不安

Nint調査 EC事業者の7割が生成AI精度に不安

EC事業者の7割が生成AIの精度に不安 Nintが実態調査

国内主要ECモールのデータ分析サービスを提供するNintは、EC事業者100名を対象にした生成AI活用に関する調査結果を発表した。調査によれば、EC事業者の約7割が生成AIの回答精度に不安を持っており、意思決定への活用が進んでいない現状が明らかとなった。

生成AIの現場活用は進むも「根拠不明」が課題

生成AIは商品説明文作成や競合調査、データ要約など幅広い業務で浸透し、94%のEC事業者が実務で利用している。しかし、実際に「期待通りの回答が得られる」とした担当者は3割未満。多くの事業者が『根拠や数値の妥当性が曖昧』『再現性がない』といった課題を指摘している。

  • 回答の根拠や出典が不明確
  • 市場規模や成長率などの数値にばらつきがある
  • 同じ質問でも回答が毎回変わる

これらの不安の背景として、AI自体の性能よりも「AIに与えるデータの不足や不確実性」が大きいことが分析で示された。特に市場データや数値分析を求める業務では、断片的・信頼性の低い情報に依存しがちで、事実ではない情報(ハルシネーション)の混入リスクも高まる。

市場データ連携で精度向上 8割が効果実感

一方、EC市場データなど根拠の明確な情報を生成AIに組み合わせた場合、約8割の担当者が「アウトプット精度の向上」を実感。85%が「商品企画やMD判断に有益」と評価し、生成AIが単なる作業効率化ツールから、意思決定支援ツールへ進化する可能性が示された。

Nintは調査レポート内で、同社のデータベースと生成AIを連携した具体的なユースケースや、精度向上のメカニズムを解説している。今後は信頼できるデータをいかに組み合わせて活用するかが、生成AIの業務活用拡大のカギとなりそうだ。

根拠データ連携が生成AI活用の分水嶺に

生成AIはEC業界の現場業務へ急速に浸透しているが、意思決定レベルで活用するには根拠となる信頼性の高いデータとの連携が不可欠となっている。今後は単なる効率化ツールから、データドリブンな判断を支える“使えるAI”への進化が、業績向上や競争力強化の重要な要素になるだろう。

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