探す体験と即買いが同等に支持されるEC購買傾向

探す体験と即買いが同等に支持されるEC購買傾向

EC購買における探す体験と即買いの価値

株式会社システムリサーチが運営する「創作品モールあるる」は、全国の20歳~59歳の男女200人を対象にECでの買い物の価値について調査を実施した。その結果、商品を「探して選ぶ体験」が「即買い」と同等に強い支持を集めていることが明らかとなった。タイパ(タイムパフォーマンス)が重視される現代においても、自分で商品を発見するプロセスの価値が浮き彫りになった。

EC購買の楽しさは探索プロセスに集中

調査によると、ECでの買い物に「楽しさ」を感じると答えた人は73.0%にのぼった。中でも「欲しい商品を見つけられた」(61.0%)、「比較しながら選ぶ時間」(52.1%)、「商品を探す時間」(50.0%)と、購入前の探索行動が楽しさの理由として上位を占めている。

EC買い物の楽しさ理由棒グラフECで買い物をする際に「楽しい・嬉しい」と感じる理由の割合

さらに「オンライン購買で最も気分があがる瞬間」では、「欲しいものを見つけたとき」が39.7%と最多となり、見つける体験への満足度が特に高い結果となった。

EC気分が上がる瞬間グラフECで買い物をする際、最も気分が上がる瞬間について

購買スタイルは「即買い派」と「探索派」が拮抗

「欲しいものはなるべく早く買いたい」と回答した層が38.1%、「選ぶ・探す時間も楽しみたい」は34.8%と、効率を重視する即買い派と探索を楽しむ層がほぼ拮抗している。これはEC利用者の価値観が多様化し、単なる時短ニーズだけでは説明できない現状を示している。

EC購買スタイル円グラフECで買い物をする際の購買スタイル

また、商品を探したり比較したりする時間を「買い物の楽しみの一つ」と肯定的に捉える人は合計66.9%に達した。探索や比較のプロセス自体がEC体験の中核となっていることが裏付けられた。

EC比較時間の考え方棒グラフECで商品を探したり比較したりする時間についての捉え方

タイパ時代でも「選んで発見する価値」が重視

調査全体から、タイパが重要視される現代でもEC購入者は「早く買うこと」と「自分で選び発見すること」の両方に価値を見出していることが示された。ECは単なる購入手段にとどまらず、発見や選択の楽しさを提供する場としての役割が強まっている。今後は、効率性と体験価値の両立がECプラットフォームに求められると考えられる。

ECにおける発見体験の市場価値の高まり

EC利用者の多くが探す・選ぶプロセスに楽しさや満足を見出しており、単なる時短や効率追求型だけではない多様な消費者ニーズが明確化した。今後のEC事業者は、探索体験の設計や発見を促す仕組み強化が競争力向上の鍵となるだろう。

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