ECサイト立ち上げ時の苦労と人材育成課題
96.5%が苦労と回答 ECサイト立ち上げの実態
ECコンサルティングおよびシステム開発を手がけるフォースター株式会社が、ECサイト運営経験者200名を対象に実施した調査で、96.5%が「ECサイト立ち上げ時に苦労を感じた」と回答したことが明らかになった。EC市場の拡大が続くなか、実際の運用現場では予想以上の困難が立ちはだかっている実態が浮き彫りとなった。
ECサイト立ち上げ時に苦労したかを問うアンケート結果の円グラフ。96.5%が「はい」と回答。
最大の壁は「担当者の育成」 サイト構築も課題
調査によると、最も多く挙がった苦労は「担当者の育成」(55.5%)だった。EC運営にはマニュアルだけでは補いきれない実務スキルや顧客対応力が求められ、人材育成の難しさが浮き彫りとなった。また「ECサイトの構築」にも多くの事業者が課題を感じており、想定通りのサイトが完成しない、必要な機能が不足しているなどの声も多かった。
EC運営経験者がどの点に苦労したかを示す棒グラフ。担当者育成やサイト構築が上位。
担当者育成が難航する背景 広告・クーポンの不安や実践機会不足
担当者育成の具体的な課題として「広告やクーポンにいくら投資すべきか分からず不安」「練習の場がない」「いきなり実践させにくい」「感覚で学ぶ部分が多く説明しづらい」などが挙がった。販促活動や施策の成否は業種や商材、タイミングで大きく変わるため、教育の難易度が高いことが要因とされる。
EC担当者育成で苦戦した理由を示す棒グラフ。広告費の不安や練習機会不足が多い。
実践型研修「店長ゲーム」で育成課題に対応
こうした課題に対し、フォースターはECサイト運営を仮想体験できる「店長ゲーム」を提供している。架空のEC店舗を資本金300万円で運営し、広告出稿や価格設定、在庫管理、販促施策などを実践。実務前に“仮想の現場”で試行錯誤することで、担当者のスキルや自信を高める効果が期待されている。
- 実践的なノウハウ習得が可能
- 予算感覚や判断力が養われる
- 施策の効果検証力が向上
EC人材育成の質が今後の競争力を左右
EC市場の成長とともに、実務現場では人材育成の難しさがますます顕在化している。仮想体験型の育成ツールなどを活用できるかどうかが、今後のEC事業の成否や競争力に直結する局面となりつつある。
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