スーパーデリバリー2025年4月~6月仕入れ価格動向レポート発表

スーパーデリバリー2025年4月~6月仕入れ価格動向レポート発表

卸・仕入れサイト大手のスーパーデリバリーを運営するラクーンコマースは、2025年4月~6月における商品仕入れ価格の動向をまとめたレポートを発表した。2019年を基準とした価格指数をもとに、主要カテゴリごとの仕入れ価格の変化を分析している。

カテゴリごとに二極化する仕入れ価格動向

2025年4月~6月の仕入れ価格は、2019年比で依然として高水準を維持している。その一方で、カテゴリごとに価格の上昇・横ばい・低下といった動きが鮮明となっており、価格動向が二極化・多様化している。

カテゴリ別価格指数グラフカテゴリごとの仕入れ価格指数を年度別に比較した棒グラフ。米やケーキ・スイーツの上昇が目立つ。

価格上昇が著しいカテゴリ

「米」は2019年比で+238.9%と、全カテゴリ中最大の高騰を記録。価格指数は300を超え、前期からの上昇トレンドも継続している。ケーキ・スイーツも砂糖や乳製品など原材料費の高騰が影響し、メーカーの価格改定が相次いだ結果、仕入れ単価が大幅に上昇した。

防災用品は前期の一時的な低下から再び上昇に転じており、自然災害の頻発と高機能商品の需要増が背景にある。オーラルケアも前期比で大きく上昇。健康・美容意識の高まりを受け、高付加価値商品の人気が続いている。

価格が低下した・安定したカテゴリ

ホビーや調理器具、文具・事務用品などは、前期の新生活需要が一巡し価格が下落。キャンプ・レジャー用品も行楽シーズン後の在庫調整と節約志向で価格が下がった。

一方でタオルやスマホケースは大きな変動がなく、需要と市場競争のバランスから価格が安定している。

価格指数の表主要カテゴリの仕入れ価格指数を年度ごとに一覧で示した表。

事業者に求められる柔軟な仕入れ判断

複数要因が絡み合う価格の変動を受け、価格上昇が続くカテゴリは安定した仕入れ先の確保や慎重な価格転嫁、利益率の管理が求められる。逆に価格が下落・横ばいのカテゴリでは、販売数量を増やすセールやキャンペーンの実施が有効となる。

調査の概要

  • 分析対象データ:スーパーデリバリーにおける商品取引データ
  • 指標:ジャンル別仕入れ価格指数(2019年平均価格=100)
  • 分析期間:2025年4月1日~6月30日
  • 価格指数は卸売段階の動向であり、消費者物価指数とは異なる

仕入れ価格二極化による経営戦略の多様化

カテゴリごとに大きく異なる仕入れ価格の動向が、事業者の経営判断に与える影響は今後さらに増大する。食料品や防災用品の高騰分は慎重な価格転嫁と仕入れ先管理が不可避となる一方、価格安定・低下カテゴリは販促施策による利益確保を模索する必要がある。継続的なデータ観測と柔軟な戦略転換が、今後の小売・流通業の競争力を左右しそうだ。

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