枕難民市場の巨大ニーズとまくら白書2025発刊
まくら白書2025が可視化する枕市場の課題と機会
寝具・睡眠グッズの企画開発やインターネット販売を展開するまくら株式会社は、2025年8月29日、消費者4万人の声を集めた「まくら白書2025」を公開した。全147ページにわたる本レポートは、現代の枕市場が抱える構造的な課題や消費者の「枕難民」問題をデータで明らかにし、企業の新たなビジネスチャンスを提示している。
まくら株式会社が発刊した調査レポート「まくら白書2025」の表紙イメージです。
6割超が枕に不満、4人に1人が枕難民
同レポートによると、現在使用している枕に「不満」を抱える人は62.3%。不満の主な理由は「首こり」「肩こり」「疲れが取れない」など、日中のパフォーマンスに直結する健康課題が上位を占めた。また、26.8%が自らを「枕難民」と認識しており、既存製品が満たしきれていないニーズの多さを示している。
枕の満足度に関する調査結果を円グラフで表示。不満が多数派であることが分かります。
首・肩・疲れが取れないなど、枕に対する主な不満点TOP3を棒グラフで示しています。
自分を枕難民と認識する人の割合を円グラフで可視化。4人に1人が枕難民です。
横向き寝・パーソナライズ・ウェルネスが新市場のカギ
調査から浮かび上がった今後の市場戦略キーワードは「横向き寝対応」「パーソナライズ」「ウェルネス」の3点。横向き寝が主流で、男女でニーズが異なるなど、消費者の要求は多様化している。製品開発やマーケティングにおいて、属性ごとの細分化と最適化が不可欠であることが示唆された。
横向き寝が主流であることを示す寝姿勢の分布を円グラフで表現しています。
年代別で異なる枕素材の使用率を棒グラフで比較。若年層は「わた」を好む傾向。
年代別に枕の高さ調節機能の必要性を示す棒グラフ。高齢層ほど需要が高いです。
枕カバー選びで重視するポイント(消臭機能・デザイン性)を男女別に比較した棒グラフです。
健康経営への寄与と市場拡張の可能性
肩こりやストレートネックといった悩みが働く世代に多く、睡眠の質向上が生産性や企業の持続的成長に直結することも指摘されている。枕選びや睡眠改善をサポートするサービスは、福利厚生を超えた「健康経営戦略」として、企業の新たな価値向上策となりうる。
業界パートナーシップと市場活性化への提案
まくら白書2025は、消費者のインサイトに基づいた製品開発やマーケティング戦略の立案を支援することを目的としている。業界横断的なパートナーシップによって、「枕難民ゼロ」の実現や市場の活性化を目指す姿勢が強調された。
枕市場の課題解決が新たな成長機会に
本レポートは、消費者の不満が積み残された巨大な枕市場の実態を浮き彫りにした。属性ごとに異なるニーズを精緻に捉えた商品・サービス開発や、企業の健康経営を後押しする施策は、今後の寝具市場全体の成長ドライバーとなりうる。データドリブンな戦略立案が、業界活性化と消費者満足度の両立に不可欠であることが示唆される。